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国際政治・世界事情

3346チバQ:2011/11/07(月) 20:03:11
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/11/06/20111106ddm003020130000c.html
クローズアップ2011:危機並走、依然綱渡り イタリア、ギリシャ
 欧州債務危機打開を協議した主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は、直前の国民投票実施表明で「ギリシャ・サミット」の様相を深め、危機波及が懸念されるイタリアへの対応が同時進行する「二正面」対処を強いられた。イタリアは国際通貨基金(IMF)の監視下に置くことが決まり、ギリシャもサミット後、国民投票撤回と内閣信任可決で、ひとまず危機拡大や混乱を回避する環境が整った。だが、並走する危機をどこまで阻止できるか、依然綱渡りが続く。【カンヌ(仏南部)会川晴之、伊藤智永、アテネ藤原章生】

 ◇イタリア、金融支援拒否 IMF監視

欧州危機の波及が懸念されるイタリア。2日、ミラノ市で銀行の為替モニターを見つめる市民ら=AP ベルルスコーニ伊首相に対し、イタリアの財政再建をIMF監視下に置くための独仏や欧州連合(EU)首脳らの説得工作が始まったのはサミット開幕直前の3日朝。約2時間の予定だったが、協議は難航。終了後の会見は見送られ、サミットになだれ込んだ。

 3日夜の再協議にはオバマ米大統領も加わり、IMFのラガルド専務理事らが、3カ月ごとに財政状況を審査し、計画の遅れがあれば勧告するシステムの導入を提案した。

 欧州メディアによると、IMFが440億ユーロの支援実施を提案したが、首相は拒否。首脳宣言採択まで残り半日と迫った4日朝の3回目の協議ではサミットの議事日程を1時間ほど遅らせてまで説得を継続。最終的に首相は提案を受け入れた。

 「イタリアはIMFの監視を受け入れた。来週、調査団を派遣する」。午後1時前、会見場に現れたファンロンパウ欧州理事会常任議長(大統領)は、イタリア説得が奏功したことに満足げな表情を浮かべ、ラガルド氏も声明で「イタリアの決定を歓迎する」と表明した。

 市場は、イタリアが目標に掲げる13年までの財政均衡達成に懐疑的だ。IMF側には「このまま放置して国債金利が上昇を続ければ立ち行かなくなる」(幹部)との警戒感があった。欧州メディアは「首相がIMFからの融資申し出を退ける代わりに監視を受け入れた」と報じた。

 イタリアに対する監視は、債務危機でEUやIMFから資金支援を受けているギリシャやポルトガルなどや、90年代後半のアジア危機でIMF支援を受けたインドネシアや韓国とは形態が異なる。

 条件として3カ月ごとの審査を義務付けられるが、イタリアの場合は金融支援はない。財政再建状況を厳しく監視し、結果を公表することで進捗(しんちょく)状況を透明化し、市場の不安感を払拭(ふっしょく)する「危機予防措置」だ。米スタンレー財団のデイビッド・ショール氏は「危機阻止に取り組むことにG20の存在意義がある」と評価する。

 しかし、財政再建状況が好転する保証はない。総額1100億ユーロの融資を分割して受けるギリシャは3カ月ごとの審査のたびにIMF側と対立している。経済成長率や税収、国有財産売却などの計画が目標値を下回る状態が続いているためだ。

 IMFはそのたびに是正措置を求め、ギリシャは年金支給年齢の引き上げや増税など新たな措置を編成するが、国民にとって負担増を招く政策のため、ストや与野党対立が激化し、政局が流動化する危険を常にともなう。

 IMFの監視により、予算編成への制約も生まれ、一定の主権がしばられるとの危惧もある。ベルルスコーニ首相の支持基盤は盤石とは言えず、国内には退陣を求める声も噴出しており、今後の国内調整が正念場となる。


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