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国際政治・世界事情

3303チバQ:2011/11/01(火) 12:26:02
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/11/01/20111101ddm001030093000c.html
イエメン:イエメンの「春」権力闘争に変質(その1) 抗議デモ、野党が大量動員

サレハ大統領の退陣を求めるデモが続くイエメンの首都サヌア中心部で、「去れ」と書かれた手のひらを見せる反大統領派の若者=10月27日
 チュニジア、エジプト、リビアで長期独裁政権を倒した中東民主化運動「アラブの春」。一連の運動で今、最も混迷を深めるのがイエメンだ。若者たちの抗議活動が始まって約9カ月。多数の犠牲者を出し続ける首都サヌアに入った。大統領派と反対派に分断された街には、武力衝突と日常生活が奇妙に混在している。イエメンの「春」は、民主化運動から権力闘争に、姿を変えていた。【サヌアで和田浩明】

 首都にあるサヌア大学北側の「カイロ通り」。ビニールシートやコンクリートブロックの仮設小屋が密集し、サレハ大統領の即時退陣を求める人が泊まり込む。トイレや水飲み場も設置され、衣類を洗う人もいた。

 「バン」。左耳のすぐそばで、大きな発砲音が響いた。「キーン」と耳鳴りがする。撃ったのは、反大統領派の警護に当たる兵士。検問でいざこざを起こした男性に腹を立てたようだ。逃げる相手を狙って発砲しながらバイクで後を追うが、周りの人々はさして驚いた様子も見せない。

 東に進んで「ワハド(統一)通り」を南に下ると変革広場だ。周辺は反大統領派と近くに拠点のある第1機甲師団の一部が占拠。政府の支配が及ばない解放区になっている。「大統領は出て行け」と書かれた巨大看板が掲げられ、スピーカーからは勇ましい音楽と「我々は目標を達する」という呼びかけが流れる。

 隣接するモスクは「野戦病院」だ。大統領派の軍・武装部族からの攻撃で負傷したデモ参加者を応急治療している。待機中の女性医師、ラミス・ムハンマドさん(24)は、「人助けをしたくて来た。多くの犠牲者を出した大統領は辞めるべきだ」と語る。

 当初は組織に属さない若者が集った広場周辺だが、今では、反大統領派の実業家、ハミド・アフマル氏が全国から動員した人々が多数を占める。ハミド氏が所属する政党の幹部の一人は、国際テロ組織アルカイダと関係が深いとして、米国がテロリストに認定するアブドルマジド・ジンダニ師だ。だが、党機関紙のラジャ・バディ編集長(38)は「証拠のない批判」と一蹴する。

 当初、イエメンの「革命」を先導したのはチュニジアなどの「アラブの春」に刺激された青年らだった。南北イエメン分裂時代から33年間権力の座を維持するサレハ氏退陣を求め立ち上がったのだ。デモ指導者の一人で大学講師のアデル・アラベアイさん(32)は「政治腐敗など現状への怒りが動機だった」と説明する。

 だが、若者の要請で野党第1党のイスラム保守主義政党、イエメン改革党が抗議デモへの大量動員に乗り出し与野党の権力闘争色が強まった。この党の幹部には、ノーベル平和賞受賞が決まったタワックル・カルマン氏(32)もいるが、真の実力者はハミド氏だ。

 地元ジャーナリストのナセル・アラビー氏(41)は言った。「革命は、ハミドと大統領の戦争になった」

毎日新聞 2011年11月1日 東京朝刊


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