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国際政治・世界事情

3272チバQ:2011/10/27(木) 22:58:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111027/mds11102722000007-n1.htm
政府の対応に遅れ クルド系との溝浮き彫り 死者は500人超
2011.10.27 21:58 (1/2ページ)[中東・アフリカ]

トルコ地震の被災地エルジシュで、救助隊に助け出され、救急車に運ばれる27歳の女性=26日(ロイター)
 【エルジシュ(トルコ東部)=大内清】トルコ東部を震源とする大地震で、被災地域に数多く居住する少数民族のクルド系住民が、震災対応の遅れに不満を強めている。政府は、成長が著しい沿岸部に比べて遅れがちだった東部の開発を積極的に進めるとして不満解消を図っている。しかしクルド系には、多数派であるトルコ系とトルコ系中心の政府から差別を受けてきたとの意識があり、今回の地震は両者の溝が深いことを浮き彫りにしている。

 ロイター通信によると、地震による死者は27日までに523人、負傷者は1650人に達した。23日の地震発生以来、倒壊した建物や家屋などから救出された住民は合わせて185人に上るという。

 被害が大きかったエルジシュやワンでは25日以降、救援物資を運ぶトラックに対する被災者らの「略奪行為」が相次いでいる。夜の冷え込みが厳しく雨も降る中、被災地ではテントが不足しており、被災者らはテントを確保するためトラックに殺到したとみられる。

 こうした中、エルドアン首相は26日、テレビ演説で「(震災発生から)最初の24時間に失敗があった」と認めた上で、「ワンやエルジシュには新しい都市計画を導入する」と今後の復興策を約束。25日夜には、それまで消極姿勢を示していた外国からの支援受け入れも表明した。

 イラク北部に拠点を置きクルド人独立国家建設を目指す非合法組織、クルド労働者党(PKK)の掃討を進めるトルコ政府にとり、クルド系住民が多い被災地は、国防上の重要地域にあたる。当初、政府が自国のみで震災に対処するとしていたのは、「敏感な問題を抱える地域に外国の救援隊を入れたくなかった」(トルコ人記者)からだとの見方が一般的だ。

 エルジシュの物資配給所では住民が長蛇の列を作る横で、ライフル銃を構えたトルコ軍兵士が警備に当たっていた。この様子を見た同市の運転手、ジェンギズさん(45)は「地震の対応に銃は必要ない。一体、何を警戒しているんだ」と皮肉っぽく語った。

     ◇

 【クルド人とは】主にトルコ南東部やイラク北部、イラン北西部、シリア北東部などの広い一帯に住む民族で、大半がイスラム教徒。独自の言語や文化を持ち、総人口は推計3千万人に上る。居住地域が国境で分断されるクルド人は、各国で少数民族と位置づけられ、長らく文化的な迫害や差別的な待遇を受けてきた。

 トルコでは人口約7500万人のうち、1千万人以上がクルド系住民。近年は、トルコが加盟を目指す欧州連合(EU)が同国政府のクルド政策を強く批判していることなどもあり、クルド系の人権状況は改善しつつあるとされる。

 ただ、クルド人国家の建設を目指して武装闘争を展開する非合法組織クルド労働者党(PKK)などによるテロは後を絶たず、トルコ政府はPKKが拠点を置くイラク北部クルド人自治区への掃討作戦を繰り返している。


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