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国際政治・世界事情

3266チバQ:2011/10/25(火) 23:28:05
 他方、ロシアとしては、「自国の裏庭」「勢力圏」と考える旧ソ連地域で欧米や中国の影響力が増している状況を苦々しく思ってきた。特に中国は国力の点でロシアを大きく引き離しつつある潜在的脅威であり、中央アジア諸国のみならず、ベラルーシやウクライナといったCISの西端でも積極的な投資や経済支援を行って存在感を増してきた現実がある。

 ■欧州苦境 見越し一気に

 プーチン氏は欧州連合(EU)や米国の経済が債務問題で苦境にある状況を見越し、一気に親露的な旧ソ連諸国の糾合に動いたわけだ。欧州連合(EU)との自由貿易圏合意を目指していた地域大国、ウクライナがユリヤ・ティモシェンコ前首相(50)の拘束問題でEUとの関係を悪化させたタイミングをとらえ、ロシアとの自由貿易圏に引き込むことにも成功した。

 プーチン氏はイズベスチヤへの寄稿で「ユーラシア連合はソ連の復活ではない」と断っている。ただ、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン氏はソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と称してきた人物であり、その発想は帝国主義的だ。ユーラシア連合が単なる経済連合体にとどまらない兆候も出ている。

 たとえば、ロシアは2020年までに20兆ルーブル(約49兆円)もの軍事費を支出して軍備強化を進める方針を鮮明にしている。9月には自国と中央アジア周辺国を舞台に大規模な合同軍事演習を行うなど、旧ソ連地域での軍事的存在感を高めることにも熱心だ。

 ロシア周辺の独裁・強権政権は中東・北アフリカ地域のような民主化運動の高まりを恐れており、強大なロシアの軍事力はそうした動きを封じる手段としても魅力的に映り始めている。

 旧ソ連は多大な軍事支出や後進的な産業構造のゆえに立ちゆかなくなり、最後は民族運動や民主化運動の高まりで倒壊した。それから20年を経て打ち出されたプーチン氏の「ユーラシア連合」は、ソ連の教訓に何を学ぶだろうか。(モスクワ支局 遠藤良介/SANKEI EXPRESS)


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