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国際政治・世界事情
3063
:
チバQ
:2011/09/21(水) 23:19:43
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110921-OYT1T00248.htm
パレスチナ国連加盟、採択回避の「作戦」は
【ワシントン=山口香子】オバマ米政権は、パレスチナ自治政府の国連加盟申請を食い止める懸命の外交努力を続けている。
加盟申請があれば、中東和平交渉でイスラエルをさらに強硬姿勢に追いやることは確実だ。米国は、加盟申請が出された場合は安全保障理事会常任理事国として拒否権を行使すると明言している。だが、もしそうなれば「中東和平の公正な仲介役」を放棄したと受け止められ、アラブ世界で米国の信用が失墜。中東民主化支援を掲げるオバマ大統領の信頼にも傷が付く。拒否権を発動する事態は何とか回避したいのが本音だ。
クリントン国務長官は19日、ニューヨークで記者団に、「(パレスチナとイスラエル)2国家共存の道は交渉しかない」と述べ、パレスチナ国家はイスラエルとの直接交渉を通じてのみ樹立されるべきだとの米国の立場を改めて強調した。その上で、パレスチナのアッバス議長が加盟申請提出を予定している23日までの間、関係各国と密接な協議を続けると述べた。
米CNNテレビによると、米国などはパレスチナの加盟申請を阻止できなかった場合に、安保理での採択を避ける方法を探っている。
報じられた内容は、加盟申請提出と同時に、中東和平を後押しする4者(米国、ロシア、欧州連合=EU、国連)が安保理に対して直接和平交渉の再開に向けた枠組みを提示し、その提案に関する協議の時間が必要との名目で、加盟申請の採択を遅らせるというもの。
4者の代表は、18日以降連日協議を重ねており、声明内容についての詰めの作業を急いでいる。クリントン長官も、18日にEUのアシュトン外交安保上級代表、19日にはロシアのラブロフ外相と会談。採択回避の「作戦」への同調を求めた模様だ。
(2011年9月21日11時47分 読売新聞)
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