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国際政治・世界事情
2976
:
チバQ
:2011/09/01(木) 12:06:31
http://mainichi.jp/select/world/news/20110901k0000e030028000c.html
リビア:カダフィ一族、兄弟で路線対立…抗戦か交渉か
【カイロ樋口直樹】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐に対する反カダフィ派の包囲網が狭まる中、大佐一族の内部で足並みの乱れが出始めた。逃亡している大佐の息子2人が8月31日夜、「徹底抗戦」か、流血終結に向けた「交渉」かの対応をめぐり、正反対の声明をアラブ・メディアに寄せた。反カダフィ派が投降期限とする3日を前に、一族内の路線対立が鮮明化した格好だ。
大佐の後継者と目され、国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)から「人道に対する罪」などの容疑で逮捕状が出ている次男セイフ・アルイスラム容疑者はシリアの衛星テレビ局アルライに電話をかけ、「抵抗は続き、勝利は近い」「ネズミども(反カダフィ派)を攻撃せよ」などと支持者に徹底抗戦を呼びかけた。
電話は首都トリポリ郊外からかけたといい、「司令官(大佐)は元気だ」と述べた。反カダフィ派は、カダフィ派が3日までに降伏しなければ大佐の故郷である北中部シルトに総攻撃を仕掛けると最後通告しているが、セイフ・アルイスラム容疑者は「(シルトでは)武装した2万人の若者たちが待ち受けている」と強気の姿勢を崩さなかった。
一方、元プロサッカー選手でリビア・サッカー協会の会長も務めた三男サーディ氏を名乗る男は中東の衛星テレビ局アルアラビーヤへの電話で「流血の惨事を終わらせるために(反カダフィ派と)交渉する準備がある」と言明。大佐の了承を得て、反カダフィ派・国民評議会の司令官と連絡を取ったと述べ、「彼ら(国民評議会)に政権を与えることに問題は無い」と語った。
AP通信によると、これに対して、国民評議会の報道官は「彼ら(カダフィ一族)と交渉する気は無い」と強調、「カダフィ政権は崩壊しかけており、一族は逃げ道を探している」との見方を示した。報道官は8月29日の時点で大佐と次男、三男が首都から南へ約100キロ離れた町バニワリドにいたとの情報を明らかにした。現在の行方は不明という。
毎日新聞 2011年9月1日 11時20分
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