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国際政治・世界事情

2973チバQ:2011/08/30(火) 21:08:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000602-san-int
弾圧続くシリア 手をこまねく欧米は中東全域の流動化懸念
産経新聞 8月30日(火)19時24分配信

 【カイロ=佐藤貴生】アラブ民主化のうねりがリビアの独裁を覆したのを受け、民衆弾圧が続くシリア情勢に国際社会の注目が集まっている。

 バッシャール・アサド政権は3月の反体制運動発生以来、約2200人を殺害したとされるが、リビアに空爆で応じた欧米諸国もシリアには手をこまねいている。シリアの体制不安定化は中東全域の流動化を招きかねないとの懸念が背景にありそうだ。

 「さよならカダフィ。バッシャール、お前の番が来た」。カダフィ政権崩壊以降、シリア国内の抗議運動ではこうしたスローガンが飛び始めた。アラブ連盟は28日、武力弾圧の停止を求める声明を出したが、シリアは拒否、29日にも北東部イドリブ州などで6人が死亡し、犠牲者は連日のように出ている。

 シリアは国民の7割前後がイスラム教スンニ派で、アサド一族は人口の1割程度のイスラム教アラウィ派に属する。現大統領の父、ハフェズ・アサド前大統領が1982年にイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団などによる中部ハマの暴動を鎮圧した際、数万人を虐殺したとされる。

 弾圧の裏側には、その手を緩めて権力から滑り落ちれば、「血の報復」を受けるという強迫観念があるともいわれる。

 シリアはパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスや、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを支援し、イスラエルやレバノン情勢のカギを握る。イラン・イラク戦争(80〜88年)ではイランを支援、断交したイラクと外交関係を再開したのはここ数年のことだ。一方、対米強硬派のイランは数少ない友好国の1つとされる。

 中東の諸問題に深く関わるシリアが揺らげば、欧米をも巻き込んだ混乱が生じる恐れがある。大統領父子による強権支配は40年にもおよび、どのような政権が後を継ぐのか想像もつかないのが実情だ。

 トルコのアンカラでは29日、シリアの反体制派が「国民移行評議会」を結成、イデオロギーや宗派を問わず国内外で連携し政権打倒を目指すと宣言した。

 しかし、長年にわたり苛烈を極めた弾圧と治安部隊の緻密な監視網により、反体制派は一枚岩になりにくいといわれる。一部の離反者をのぞけば政権は軍や治安機関を掌握しており、すぐに体制が揺らぐ事態が来るとは考えにくい。

 今月に入り、オバマ米大統領が「アサド大統領が辞めるときがきた」と述べるなど、欧米では退陣を迫る声明が相次いでいる。だが、「権力の空白」を恐れる欧米にすれば、大統領が改革に着手して弾圧を弱めて、政権を維持する方が退陣よりも好ましい−というのが本音かもしれない。


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