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国際政治・世界事情

2813チバQ:2011/07/18(月) 18:19:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110718/amr11071817520004-n1.htm
地下資源眠る北極海で各国間の競争激化
2011.7.18 17:48 (1/2ページ)

 【ニューヨーク=黒沢潤】資源価格が世界的に高騰する中、豊富な地下資源が眠る北極海の周辺国で、大陸棚の領有権獲得を目指す動きが活発化している。地球温暖化で北極海の海氷が夏場に溶け、地下資源の採掘がこれまでより容易になるとみられているためだ。ロシアやデンマークなど周辺国は国連に対し、海底を自国の大陸棚と主張する申請を準備する一方、周辺で軍事的な存在感を強めるなど、互いに牽制(けんせい)し合っている。

 北極海の海底には、世界で未開発の石油の13%、同じく天然ガスの30%に加え、ニッケル、コバルト、金など豊富な鉱物資源が眠るとされる。

 米国立氷雪データセンター(NSIDC)によると、この海域では1979年以降、地球温暖化のため、夏季の海氷が10年ごとに11・2%ずつ減少。2040年ごろには夏季の海氷がなくなると予想されている。

 ロシアのイワノフ副首相は今月6日、200カイリの排他的経済水域(EEZ)を超える北極海の中央部について、その海底が自国の大陸棚であると主張する調査報告書を来年、国連大陸棚限界委員会(CLCS)に提出する考えを表明した。

 「海の憲法」と呼ばれる国連海洋法条約によると、EEZを超えていても、海底が陸地からの延長である大陸棚と認められれば、海底の開発権が認められる。

 5日付の英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、ロシアは「北極部隊」2個旅団を創設することを表明。自国の権益とのアピールに余念がない。

 ロシアの動きに反発しているのがデンマークやカナダだ。ロシアが権益獲得を目指す北極海の海底は、自国沿岸と地質的にも地続きとの見解を持つためだ。

 デンマークは現在、2、3年後にCLCSに申請できるよう科学調査を進めている。カナダも13年の申請を目指しており、外務国際貿易省内にわざわざ、「『大陸棚課』という名の部署を設置する力の入れよう」(外交筋)だ。カナダ政府は北極海周辺で8月、約千人の将兵を参加させる過去最大規模の軍事演習を実施する予定とされ、周辺国には「示威行動」と映っている。

 一方、「北極海を国家戦略上、重視している」(外交筋)ノルウェーも北極圏内のフィヨルド都市ボード近郊に3軍統合本部を移設、北極海周辺での存在感を強めている。北海での原油埋蔵量減少に焦るノルウェーにとり、北極海の海底の地下資源は垂涎(すいぜん)の的だ。

 アラスカを抱える米国は、国連海洋法条約をまだ批准していないため、資源採掘権を表だって主張できない。ただ、沿岸警備隊の砕氷船を派遣するなど、資源開発に関心を示している。

 北極海の周辺国ではないが、資源獲得には敏感な中国も虎視眈々(たんたん)と狙う。2004年以降、少なくとも4回、北極への調査を実施。排水量1万トン級の砕氷船の建造にも着手した。

 日本でも、防衛省のシンクタンク「防衛研究所」が今年4月、氷が解け始めた北極海について、資源、通商路、軍事の観点から日本の積極的関与を提言するリポートを発表した。

 北極には、各国の南極での領有権主張を凍結した南極条約(1961年発効)のような条約が存在しない。エネルギー資源の国家管理を強める「資源ナショナリズム」を背景に、各国間の熾烈(しれつ)な権益獲得争いは当面、続くことになる。


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