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国際政治・世界事情
2807
:
チバQ
:2011/07/17(日) 23:42:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110711-00000506-san-int
疑惑底なし…廃刊の英大衆紙、盗聴事件もみ消しで警察幹部に現金供与か
産経新聞 7月11日(月)9時57分配信
【ロンドン=木村正人】組織的な盗聴事件で廃刊が決まった英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」は10日付紙面で「ありがとう。そして、さようなら」と読者に別れを告げ、168年の歴史に幕を閉じた。しかし、報道機関として自ら盗聴事件を検証する姿勢は一切見せなかった。同紙が盗聴事件の捜査を中断させるため、警察幹部に現金を供与していた疑いまで浮上、疑惑は底知れない広がりを見せている。
編集作業を終えた同紙幹部コリン・マイラー氏は9日夜、報道陣に「残念な結果だが、最高のスタッフに恵まれた」と語った。最後の紙面で社説は「私たちは道を見失った」と盗聴事件をわびたものの、「世界で最も偉大な新聞」の見出しが躍り、私立探偵を雇って約4千人の携帯電話を盗聴していた問題について検証しようとはしなかった。
英各紙によると、2003年から07年にかけ同紙編集局長で、今年1月までキャメロン首相のスピン・ドクター(報道担当)を務めたアンディ・クールソン容疑者=逮捕、保釈=が複数のロンドン警視庁幹部に現金を供与したことを認めていたことが当時の電子メールから明らかになった。
同紙は捜査情報を定期的に得るため警察幹部に現金を渡していたとみられているが、盗聴事件の捜査がこれまで再三にわたってお蔵入りしてきたことから、現金供与が捜査もみ消しのために行われた疑惑も浮上。同紙関係者9人、警察関係者3人が刑事責任を問われるとの報道もある。
同紙を傘下に置く米メディア大手ニューズ・コーポレーションを率いるルパート・マードック氏は対応を協議するため10日、英現地法人ニューズ・インターナショナルに姿を現した。
02年に下校途中に行方不明になり、後に他殺体で発見された13歳少女の携帯電話を同紙が盗聴し、留守番電話の伝言を勝手に消去していた当時の編集局長で現ニューズ・インターナショナル最高経営責任者レベッカ・ブルックス女史の去就が最大の焦点だ。
マードック氏にとって同女史は英政界への橋渡し役だが、政権への飛び火を恐れるキャメロン首相は同女史の辞任を要求。マードック氏は報道陣に「最大の課題は同女史」と語り、英衛星放送BスカイB買収への悪影響を避けるため同女史を切る可能性を示唆した。
マードック氏の対応からは問題の本質である報道機関の責務を省みる姿勢はみじんも感じられない。
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