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国際政治・世界事情

2672チバQ:2011/06/15(水) 23:03:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110615/erp11061519570001-n1.htm
遠のく盟主の座 中国の浸透に苦慮の露 上海協力機構創設10周年
2011.6.15 19:55 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐藤貴生】中露と中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)は15日、カザフスタンの首都アスタナで首脳会議を開き、創設10周年を記念した「アスタナ宣言」を採択した。ただ、豊富な資金力を背景に中央アジアへの浸透を図る中国の陰で、ロシアの求心力の衰えは否めないのが実情だ。旧ソ連を構成した“裏庭”への中国の進出ぶりに警戒を強めるロシアは、インドを正式加盟国に引き入れて中国の影響力をそぐ戦略を描いているともいわれる。

 インタファクス通信によると、会議には加盟6カ国の首脳が顔をそろえ、北大西洋条約機構(NATO)が欧州で進めるミサイル防衛(MD)の「一方的な」実施に反対することなどを盛り込んだアスタナ宣言を採択。反テロ協力や麻薬の密輸撲滅など、犯罪阻止に関する覚書も採択する。

 会議には準加盟国のイランやパキスタンのほか、アフガニスタンのカルザイ大統領もゲストとして出席、組織としての存在感を示した。メドベージェフ露大統領は「SCOは開かれた組織で、エリートクラブではない」と加盟国拡大に賛意を表明。準加盟国のインドやパキスタンなどは正式加盟を求めている。

 一方、中国の胡錦濤国家主席は、加盟国を対象に総額120億ドル(約9700億円)を低利融資すると表明、中央アジアの経済支援に力を注ぐ方針を示した。

 2001年、中露を中心に創設されたSCOの目的は対米牽制(けんせい)だったといわれる。しかしこの10年で、中央アジアをめぐる中露の勢力図は大きく変わった。特に08年の米国発の金融危機以降、経済の復調に手間取るロシアを横目に急成長を維持した中国は着々と地盤を固めてきた。

 モスクワ国立国際関係大学の公式サイトなどによると、中国は過去、カザフスタンに160億ドル▽SCO非加盟のトルクメニスタンに30億ドル▽ウズベキスタンに4億ドルの投融資をそれぞれ実施。各国に眠る石油や天然ガス、天然ウランなどの輸入を本格化させた。

 さらに、中央アジアの最貧国で地下資源に乏しいタジキスタンには8億ドルを投融資、同国最大の債権国として影響力を行使しているほか、キルギスは安価な中国製品の海外輸出の中継地と化している。

 こうした情勢をふまえ、露有力紙コメルサントは15日付で、「ロシアが中央アジアでの影響力強化のために欲してきたSCOの盟主は、中国であることがこの10年で明らかになった」という趣旨の記事を掲載。「インドの(正式加盟)申請を歓迎しており、全力で支援する」との関係者の談話も紹介、インドの力を借りてでも中国の影響力を薄めたいロシアの思惑がにじんでいる。


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