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国際政治・世界事情
2559
:
チバQ
:2011/05/20(金) 20:42:45
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21208220110520
次期IMFトップ最有力の仏経済相、法的問題が就任妨げも
2011年 05月 20日 11:27 JST
[パリ 19日 ロイター] 女性への性的暴行容疑で逮捕されたストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事の辞任を受け、ラガルド仏経済・財政・産業相が後任の最有力候補に浮上しているが、同相をめぐる法的問題が女性初のIMFトップの誕生を妨げる可能性が出ている。
ラガルド氏をめぐっては、元議員でビジネスマンのベルナール・タピエ氏と政府間の争いを調停に付した手続きの合法性が問題視されており、検察当局はラガルド氏に関する調査を勧告。この問題は最短でも6月前には片付かない見通しだ。
サルコジ大統領の友人でもあるタピエ氏は、1993年にスポーツ用品メーカー、アディダスの株式を売却した際に、国有銀行だったクレディ・リヨネ(のちにクレディ・アグリコルに買収)が詐欺を働いたとして政府を提訴した。
ラガルド氏は長期に及ぶ政府とタピエ氏との争いを終わらせるため、法廷での決着を諦め、経済・財政・産業省内の意見に取り合わずに調停委員会に同件を提出。これについて、野党からはラガルド氏の職権乱用と非難する声が上がってた。
検察当局は、ラガルド氏は調停手続きが合法かどうかの確認を促す勧告を無視し、多額の賠償金決定に対し上訴する勧告も拒否したと主張。
検察当局は今月10日、タピエ氏への2億8500万ユーロの賠償金支払い決定におけるラガルド氏の関与について全面的な調査を勧告した。
特別法廷は6月半ばに、全面調査を命じるかどうか決定するとみられる。
ラガルド氏は違法行為を否定している。
ただ、この問題によって、同氏のIMF専務理事への任命が遅れる、あるいは前専務理事の不祥事で傷ついたイメージの回復を図るIMFがラガルド氏を適任と判断しない可能性はある。
ある仏議会筋は「このような問題の渦中にある人物をIMF専務理事に就任させるとは思えない。タピエ氏の問題がなければ、ラガルド氏は正当な専務理事候補だっただろう」と述べた。
ラガルド氏は、誰かが自身の評判を落とそうとしていると主張。タピエ氏のとの争いを調停に付す最終決定を下したのは大統領府だったと明らかにした。
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