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国際政治・世界事情

2532チバQ:2011/05/07(土) 22:44:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110507/erp11050718080008-n1.htm
英国民投票 選挙制度改革を大差で否決 「連立政権のわかりにくさ」を嫌気
2011.5.7 17:50 (1/2ページ)


6日、ロンドンで。英国国民投票の集計結果を張り出した掲示板の前に立つ市民。国民の多くが、選挙制度改革に反対した(ロイター)
 【ロンドン=木村正人】英国の二大政党による政権交代を可能にしてきた選挙制度を変えるか否かを問う国民投票で6日、選挙制度改革案が予想以上の大差で否決された。英選挙制度は勝者総取りのシステムで、死に票の山が築かれることから昨年5月の総選挙を機に見直しを求める声が強まった。しかし英国民の選択は二者択一でわかりやすく、「強い政府」を生み出す現行制度の継続だった。

 国民投票の結果は選挙制度改革に反対が67・9%、賛成が32・1%。昨年5月の世論調査では、各候補者に順位を付けて投票し、得票率が50%を超える当選者が現れるまで各候補者の得票を最下位から順次振り分ける投票(AV)制度の導入に賛成する声が56%にも達し、現状維持派を18ポイントも上回っていた。

 イタリアの政治学者サルトリ氏は、効果的に機能する民主主義の一つとして英国型二大政党制を挙げる。単純小選挙区で各選挙区の最多得票者が当選する英国の選挙制度は、選挙公約を遂行する力を政権に与えてきた。

 「イングランドは連立を好まない」と英保守党の政治家ディズレーリ氏が見抜いたように、英国は歴史的に密室で政策が決まる連立政権を嫌い、二大政党による単独政権を好んできた。その効用は大英帝国や、2つの戦争に勝利した歴史を振り返れば一目瞭然だ。

 しかし第二次大戦後、二大政党で95%を超えていた得票率は昨年の総選挙で65%まで下がり、戦後初の連立政権が誕生。「有権者は二者択一に飽き飽きしている。第3の選択肢が必要」と選挙制度改革を唱えた第3党・自由民主党のクレッグ党首が脚光を浴びた。

 保守党との連立で、クレッグ党首は選挙制度改革を問う国民投票の実施という最大の成果を挙げたものの、財政再建実行のため、選挙公約で廃止を明言していた大学授業料の値上げに賛成せざるを得ず、有権者の支持を失った。

 皮肉にもクレッグ党首が英国民の嫌う「連立政権のわかりにくさ」を体現する形となり、現状維持派の格好の攻撃対象となった。AV制度の複雑さも英国の有権者にはなじめなかった。

 これで選挙制度改革の機運は一気に沈静化した。

 しかし、二大政党の支持率が今後も低落を続け、どの政党も単独過半数を獲得できない中ぶらりん状態が、昨年5月の総選挙に続いて何度も出現するような事態に陥れば、時代に合わせて伝統を少しずつ変えてきた英国は、違った答えを導き出すのかもしれない。


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