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国際政治・世界事情
251
:
やおよろず
:2007/04/17(火) 12:42:17
原油の埋蔵量はサウジアラビアなど四カ国、天然ガスはロシアなど
三カ国の合計が、いずれも世界の半分を占め、地域的に偏在している
のが実態だ。しかも、埋蔵地と消費地は異なり、消費国は資源の乏しい
日本やドイツ、韓国、さらには成長著しい中国、インドが上位を連ねている。
日本は今さら無資源を嘆いても始まらない。何としてでも省エネルギー、
新エネルギーという地球に優しい“国内油田”を育てる必要がある。
自動車燃料は産業用などを含めた全エネルギー消費量の約二割に
上り、ほぼ全量が原油頼み。燃料効率を劇的に向上させたり、水素
エネルギーを利用する燃料電池車の実用化一番乗りを果たす。
技術革新で原油輸入を減らせば、日本国内で油田を開発したことと同じ
効果がもたらされる。
資源国でも、長期契約ゆえに天然ガスや原油の対日輸出を続けながら、
エネルギーの輸入国に転じてしまったインドネシアのような例もある。
原油が一バレル=一〇ドル台で推移し、エネルギー価格が総じて
低迷していた一九九〇年代、新たなガス田開発などに必要な資金を
投入できず、生産能力を低下させてしまったことが主たる原因だ。
そのインドネシアのエネルギー鉱物資源相がこう力説した。「バイオ
燃料を本格導入して石油消費を抑えたい」
二〇二五年には原油依存度を現在の54%から20%に下げ、地熱、
太陽光、風力などで代替するという。有数の資源国でさえ輸入国に
なれば、さまざな工夫を強いられる。無資源国の日本はなおさらだ。
風力、太陽光、バイオ燃料も、ぐっと身近に引き寄せて、大規模な
“国内油田”を掘り当てたい。
ソース(東京新聞・論説、羽石 保氏)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2007041502008853.html
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