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国際政治・世界事情

2491チバQ:2011/04/18(月) 00:03:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110416/mds11041623010008-n1.htm
カダフィ政権の闇 「死の使者」クーサ前外相のナゾ
2011.4.16 22:59 (1/3ページ)
 【ロンドン=木村正人】リビアの最高指導者、カダフィ大佐の右腕としてリビアの光と闇を行き来する男がいる。かつて「テロの支配者」「死の使者」と呼ばれ、国際社会を震え上がらせたクーサ前外相だ。内戦下の3月に突然、カダフィ大佐を裏切り、英国に逃れたクーサ氏に対し米国と欧州連合(EU)は金融制裁を解いた。1988年に英スコットランド上空を飛行中の米パンナム機が爆破されたリビアによるテロで娘を失い、真相究明に生涯をささげる英国人医師は「クーサ氏はカダフィの密命を帯びている」と疑う。

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 英国の観光地コッツウォルズの中でも、「王冠の中の宝石」と呼ばれる景勝地チッピング・カムデンで余生を過ごすジム・スワイア氏(75)は、長女のフローラさん=当時(23)=を爆破事件で亡くした。

 91年12月、スワイア氏はジャーナリストの仲介でリビアの首都トリポリを訪れ、カダフィ大佐と面会した。事件の容疑者と特定されたリビアの元情報将校ら2人を国際社会の法廷に立たせるよう、遺族を代表して申し入れるためだった。

 スワイア氏を面接するため最初に現れたのが、クーサ氏だった。カダフィ大佐に危害を加える恐れがないか入念に調べた。クーサ氏は2つの電話で報告を受けては命令を下していた。カダフィ政権の中心人物であることが見て取れた。クーサ氏はすごみを漂わせ、スワイア氏は戦慄を覚えた。

 その後、窓ガラスが真っ黒に塗られた車に押し込まれた。車は高速でトリポリ郊外に移動し、真っ白な壁に行き着くと、壁はゆっくり上昇を始めた。壁の下には鋭利な鉄製のキバが不気味な光を放っていた。

 スワイア氏は中のソ連製戦車の前を横切り、真っ暗な待合室に案内された。同行してきたクーサ氏は次から次へたばこを吸った。医師のスワイア氏が「健康に悪い」と注意すると、クーサ氏は「私を殺すのはたばこではない。カダフィ氏だ」と返した。

 カダフィ大佐は特設テントの中で、ソ連製自動小銃AK47で武装した屈強な女性兵士約10人に護衛されていた。45分の会談中、大佐は友好的だが尊大に振る舞った。

 「爆破事件の原因に心当たりはない。人工衛星か強大なヒョウが落ちてきて旅客機にぶつかったのか」と首をかしげた。スワイア氏は娘の写真を渡し、「真実は必ず証明される」と刻まれたバッジを大佐の襟元に着けた。

 結局、元情報将校ら2人は99年、国連側に引き渡され、オランダで開かれた特別法廷は2001年、元情報将校に終身刑(09年に温情的措置で釈放)、残る1人に無罪を言い渡した。しかし、裁判資料を検討したスワイア氏は「真犯人は別にいる」との印象を強めたという。

 法廷は正義ではなく政治決着のため開かれたという氏の疑念を裏付けるように、スコットランド刑事事件再審委員会は07年、「(元情報将校には)アリバイがあり、誤審の可能性がある」と指摘した。末期がんの元情報将校をスコットランド司法当局が釈放した背景には、英石油大手BPによるリビア沖海底油田開発への配慮や、元情報将校に対する再審開始への懸念があったとささやかれる。

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 クーサ氏はパンナム機爆破事件のほか、北アイルランドのカトリック過激派、アイルランド共和軍(IRA)や日本赤軍への支援など、数々のテロ工作に関与した疑いが持たれる。

 欧米はカダフィ政権を瓦解(がかい)させるためクーサ氏に免罪符を与えようとしているが、スワイア氏は「クーサ氏は家族をトリポリに残している。カダフィの密命を帯びているのでなければ、家族は投獄されるか殺されるだろう」と指摘し、クーサ氏に疑惑のまなざしを向けている。

 リビアは2003年、米パンナム機爆破事件の遺族への補償金支払いを始めるとともに、大量破壊兵器開発計画を放棄するに至った。最高指導者カダフィ大佐の説得に当たったのがブレア元英首相で、両者はその後、親交を深めた。

 リビアにのめり込んだのは英石油大手BPやブレア氏だけではない。英名門大ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)は、カダフィ大佐の講義をビデオを通じて実施したことまである。だが、大佐の次男の博士号取得をめぐる不正や巨額寄付疑惑で、学長が3月に辞任している。

 1995年まで10年間LSEで教鞭をとった作家のマイケル・バーリー氏は、「BP元会長がLSE理事会の議長を務め、カダフィ氏との政治交渉に動いた英国の情報局保安部(MI5)関係者や情報局秘密情報部(MI6)長官がLSEで職を得ていた」と証言する。


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