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国際政治・世界事情

2490チバQ:2011/04/17(日) 23:57:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110417/asi11041723120002-n1.htm
34年の共産勢力政権に終止符? インド西ベンガル州議会選
2011.4.17 23:10 (1/2ページ)
 インドで唯一、34年の長期政権を敷いてきた西ベンガル州の共産党政権が、18日から投票が始まる州議会選で敗北するのではないかとの見方が強まっている。他州に後れを取る経済や共産党の強権姿勢に辟易(へきえき)した住民が“変化”を求め始めたからだ。その急先鋒(せんぽう)に立つのが、「草の根会議派」(TMC)の女性党首ママタ・バナジー氏(中央政府鉄道相)で、「共産党打倒の歴史を作ろう」と有権者に訴えている。(西ベンガル州コルカタ 田北真樹子)


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 州都コルカタから車で1時間ほど北に進むと、道路脇にすすけた色の工場が林立するカルダー選挙区にたどり着く。

 「この15年で閉鎖した工場は20軒以上」。住民のひとり、アロック・クマール・ダスさん(50)はため息をついた。「州政府は産業推進派というが、じゃあ、なんで大量の工場が閉鎖するんだ?」。

 怒りは、同選挙区選出のアシム・ダスグプタ財務相に向かう。34年間の共産党政権の大半を財務相として居座ってきた人物だ。

 同選挙区は1962年以降、共産党以外の州議を選出したことのない共産党の牙城。隅々まで党員の監視の目があった。しかし、バナジー氏が2000年代に西ベンガル州で相次いで起こった土地収用への反対運動を率いてから、州全体の空気が変わった。ダスさんは「自分がTMC支持者であることを自由に言えるようになった」と語る。


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 なぜ西ベンガルで共産主義が長期間支持されてきたのか。ベンガル地方はもともと英国植民地時代から反英的、反帝国主義だった。コルカタの名門ラビンドラ・バラティ大のロイチョードリー教授は「左派知識層の存在の大きさがある」と指摘する。「一般のベンガル人にとって左派であることはプライドに関わる事柄だった」という。

 1977年に共産党政権が発足したとき、「住民は大きなイデオロギー的勝利を体験した」(コルカタ大のミトラ教授)という。80年代前半まで行われた耕作人への土地分配は好評で、住民の喜びを増幅した。

 しかし、91年のインドの経済開放後、州政府がタタ自動車など大企業誘致に本格的に取り組もうとすると、強引な土地収用に土地所有者たちが立ちはだかった。インフラ整備のための土地収用さえ困難で、多くの企業が他州へ移った。土地配分政策は開発の“障害”として跳ね返ってきた。


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 カルダー選挙区のダスグプタ氏の対抗馬に、TMCはインド商工会議所連盟(FICCI)の事務局長、アミット・ミトラ氏をぶつけてきた。FICCIはインドを代表する経済団体。独立運動の英雄チャンドラ・ボースの遠縁にあたるミトラ氏は、次期州財務相との呼び名が高い。

 だが、ミトラ氏の擁立は「打倒共産党」を意味するだけでない。バナジー氏が土地収用に反対したことでつきまとう、TMCの“反産業・開発”のイメージ払拭の狙いもある。

 共産主義者のマルクスや旧ソ連指導者のレーニンらの肖像画が見守るコルカタの共産党本部で会った同州選出の元下院議員、モハメド・サリム氏は、今回の選挙について「重大な政治闘争だ。共産主義がインドの地図から抹消されるかもしれない」と危機感を抱く。

 ロイチョードリー教授は「ほかの州は雇用、産業、生活様式、自由など諸々の面で先を走っている。変化が求められていることから、今回はTMCに有利ではないか」と予測する。

 投票は、治安維持や選挙妨害を防ぐための治安要員の投入を必要とするため、18日から5月10日まで6段階にわけて実施される。開票は5月13日。


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