したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

2289チバQ:2011/03/05(土) 13:53:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/erp11022807590001-n1.htm
(2)セルビア(下)ブルドーザー・ジョーの嘆き
2011.2.28 07:55 (1/3ページ)

クリックして拡大する

「ブルドーザー・ジョー」の愛称で知られるリュビザブ・ジョキッチ氏。ブルドーザーの窓ガラスには弾痕が残っていた
 「欧州連合(EU)に加盟すれば仕事が見つかる」「いやEUに入れば、セルビアは自由を失う」

 昨年12月、サンタクロースのルーツとされる聖ニコラスの祭日、セルビアの各家庭では知人や親類を招いて手料理が振る舞われた。セルビアの歴史を回転させた立役者で「ブルドーザー・ジョー」の愛称で知られるリュビザブ・ジョキッチ氏の自宅にも約10人の仲間が集まって、仕事や政治の話に花を咲かせた。

 2009年末にEU加盟を正式申請したセルビアでは昨年10月、失業率が19・2%に達し、EU加盟への賛成論が強まっている。

 「月200ユーロ相当の年金をもらっている。この10年で生活は良くならなかった」とジョキッチ氏。歴史の“証人”でもあり、かつて氏の収入を稼ぎ出したブルドーザーはエンジンを取り外され、野ざらしにされている。

 ユーゴスラビア連邦(1992〜2003年、セルビアとモンテネグロで構成)のミロシェビッチ独裁体制を崩壊させた「ブルドーザー革命」はセルビア民主化の原点として今も人々の記憶に残る。

 同連邦大統領選で不正操作を行ったミロシェビッチ大統領に対し、野党連合のコシュトニツァ氏が00年10月5日までに選挙結果を発表するよう迫り、野党支持者に連邦議会に集結するよう呼びかけた。

 どの政党にも属していなかったジョキッチ氏だが、デモ隊を阻止する治安部隊やパトカーを押しのけようと、愛用のブルドーザーを運転してベオグラードの連邦議会広場に向かった。ブルドーザーの後には次第に市民が列をなし、その数は7万人にのぼった。

 連邦議会広場周辺には約50万人が集結した。治安部隊が催涙ガスを使用するとデモ隊は一気に後退した。ジョキッチ氏は仲間2人をブルドーザーに乗せて、連邦議会に突入した。

 ジョキッチ氏がブレードを持ち上げ2階の窓に横付けると人々はブルドーザーによじ登って連邦議会の窓ガラスを打ち破り、押し入った。ユーゴ紛争と経済制裁に疲弊した人々の憤りがミロシェビッチ独裁体制を押し倒した瞬間だった。

 ミロシェビッチ大統領は6日深夜、ユーゴ国営テレビを通じて大統領選の敗北を認めて下野した。

 ジョキッチ氏は「ブルドーザーには治安部隊の銃弾83発が撃ち込まれていた。自分のためでなく民主主義とは何かを学ぶ若者たちのためにやったことだ。しかし、小石を集めて売る私の商売は上向きにはならなかった」とため息をついた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板