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国際政治・世界事情

2288チバQ:2011/03/05(土) 13:52:33
 しかし、加盟には高いハードルが待ち受ける。カラジッチ被告と同様、セルビア民族主義者から英雄視される大物戦犯、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人共和国軍司令官ラトコ・ムラジッチ被告らの拘束だ。

 EUの要請に応え、セルビア政府は昨年10月、ムラジッチ被告の逮捕につながる情報提供に関し、懸賞金を10倍の1千万ユーロに増額した。

 しかし、トホリ氏は「ムラジッチ被告は間違いなく域外に逃亡した」と語る。同被告のシンパの表情がある日を境に和らいだという。逃亡先はロシアとみられている。

 紛争の後遺症を引きずり街全体がくすんだ印象を受けるベオグラード市内の露店ではカラジッチ、ムラジッチ両被告のキーホルダーが警官の目を盗んで販売されていた。EU加盟を果たすため欧州の論理にあらがえないセルビア人の葛藤を物語っているようだった。

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 1993年のEU発足を機に欧州の統合は急速に進んだ。しかし、金融危機で欧州単一通貨ユーロ圏で勝ち組・負け組の二極化が顕著になり、イスラム系移民排斥の動きが目立つなど、あちこちからきしみが聞こえる。拡大する欧州の断面を、まずはEU加盟に腐心するバルカン半島のセルビアから報告する。(ベオグラード 木村正人)

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【用語解説】ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争

 1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナが旧ユーゴスラビア連邦からの独立を宣言したことに端を発する民族紛争。敵対民族を虐殺する惨事へ発展し「民族浄化」の言葉を生み出した。95年のデートン合意で紛争は終結。ボスニア・ヘルツェゴビナはイスラム教徒とクロアチア人が中心の「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」と「セルビア人共和国」から成る。


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