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国際政治・世界事情

2104チバQ:2011/02/19(土) 23:15:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110219/mds11021922210023-n1.htm
中東民主化 国民分断・流血の第2幕 地域不安定化の懸念も
2011.2.19 22:19 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】チュニジア、エジプトのおおむね平和的なデモによる政権転覆で幕を開けた中東民主化デモの連鎖は、バーレーンやリビアで、当局による市民への発砲と大量殺傷という事態に発展した。イエメンでは反大統領派と政権支持派の衝突が続き、泥沼化の様相を呈している。国民の広い政治参加を目指す民主化デモは、「第2幕」となるこれらの国では国民のさらなる分断を生み、地域の不安定化につながりかねないとの懸念も生じている。

 バーレーンでデモ隊に発砲した治安部隊の多くは、王族をはじめとする支配層と同じイスラム教スンニ派である南アジア出身の“傭兵(ようへい)”とされる。王室に「シーア派を兵士にしたら反乱を起こすのではないかとの恐怖心がある」(カイロ大のナーデル・ファルゲニ教授)ためだ。

 国防や治安を自国民に任せられない国家−。バーレーンが抱える病巣の根深さがここにある。

 同国では昨年10月に行われた総選挙でシーア派中心の会派が半数弱の議席を獲得し、警官や兵士を自国民に切り替える動きも出始めたとされる。しかし、デモ隊への発砲はこうした試みをご破算にした。

 最高指導者カダフィ大佐が独裁政治を敷くリビア指導部は、現体制を樹立した1969年の「革命の理念」を守るためとして国民に銃口を向けた。イランでも同様の大義名分の下、デモが押さえ込まれた。

 90年に南北統合したイエメンでは、旧北イエメン時代を含めるとサレハ大統領が30年以上権力を握り、差別を受けてきたとの意識の強い旧南イエメンでの衝突が激しさを増している。

 アラブ諸国の中でも早くから民族主義が芽生えたエジプトでは、52年の軍事クーデター以後中産階級が一定程度育ち、エジプト人としての国民意識の定着も進んだ。こうした事情が、今回の政変で軍が中立を守った要因との指摘は多い。チュニジアでも同様の構図だ。

 しかし、国民がなお「支配者」と「被支配者」に分断された国々でも、民主化による政変は起きうるのか。バーレーンなどでの流血は、民主化デモが体制側の目には「脅威」としか映っていないことを如実に示したといえる。

 バーレーンでデモ隊が主張する「王制転覆」が現実味を帯びれば、世界最大の産油国の隣国サウジアラビアでも差別待遇を受けるシーア派住民の怒りに火がつく可能性は否定できない。

 サウジの不安定化は、原油市場だけでなく、イランの影響力伸長による地域のパワーバランスの変化をも招きかねないだけに、エジプトの外交筋は「サウジはそんなことは決して許容しないだろう」と予測した。


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