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国際政治・世界事情

2099チバQ:2011/02/18(金) 00:35:19
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/02/16/20110216ddm001030009000c.html
衝撃・連鎖崩壊:中東はどこへ行くのか/下 エジプト若者の選択は
 ◇軍主導かイスラムか第3の道か
 憲法停止、議会解散、国防相の国家元首就任−−ムバラク前大統領に代わりエジプトの実権を掌握した軍最高評議会の13日の声明には、刺激的な文言が並ぶ。西側民主主義に慣れた外部の目には「独裁が軍政に変わっただけ」と見えなくもない。

 「最大援助国の米国ですら、内部で何が起きているのか知るのは困難」(西側軍事専門家)と言われる秘密主義のエジプト軍。その意図を推し量るのは容易ではない。「居座り」への懸念も残る。

 だが、国民に銃口を向けることはなかった一連の騒乱を巡るエジプト軍の対応や実権掌握後の公式声明を見る限り「速やかな民政移行を目指しているように見える」(外交筋)。停止されたとはいえ、憲法は国軍を「国民に属する」(180条)と規定する。ムバラク独裁体制の屋台骨であった軍だが、国民一般の信頼は厚い。「クーデターをやる気なら、もっと早い段階でムバラク氏を追い落としていたはず」(同専門家)という。

 中東には、軍主導で民主化を実現したトルコがある。軍が何度もクーデターで実権を握りながら、イスラム政党が大衆化した現在の国家像に結実した。

 一方、エジプトで軍部の動向と共に注目されているのが、穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」だ。親米路線を堅持したムバラク政権が崩壊しただけに、イスラエルや米国は、今後同胞団が台頭して、イランのような宗教指導者が率いる「イスラム国家」になるのではと警戒する。

 だが、現段階では同胞団は政治関与に極めて慎重な姿勢で、大統領選への候補擁立や政権参加は行わない意向だ。最高幹部の一人バイユーミ氏(75)は毎日新聞に「我々が目指すのは民主的国家だ」と明言している。

 イラン側は、政権打倒を「王政を民衆が倒した79年のイラン・イスラム革命の再来」と歓迎。だが、エジプト国民の反応は冷たく、イラン型を目指す可能性は低い。

 トルコの軍主導でも、イランのイスラム型でもない「第3の道」をエジプトは歩むのか。一つの指標は、今回の反政府デモを主導した若者たちだ。インターネットで連絡を取り合い、「独裁者打倒」の旗印の下に、多様な国民をまとめることに成功した。軍部も彼らを重視し、14日には若者の代表と軍関係者が面談、憲法改正のスケジュール案という重要情報を提示した。

 ただ、政治経験に乏しいと見られる若者たちからは、明確な新国家像や実現の具体的行程に関する発言は聞こえてこない。エジプトは中東で「第3の道」への挑戦を始めたばかりなのかもしれない。【カイロ和田浩明】

毎日新聞 2011年2月16日 東京朝刊


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