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国際政治・世界事情

2097チバQ:2011/02/18(金) 00:33:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20110213ddm001030050000c.html
衝撃・連鎖崩壊:中東はどこへ行くのか/上 指導者なき民衆革命
 ◇独裁政権、なすすべなく
 「大統領が辞めたなんて、まだ信じられない」。エジプトのムバラク政権が倒れた11日夜、民衆革命の拠点となったカイロ・タハリール広場から外れた路地のカフェで、カイロ大法学部2年のマフムードさん(20)は、沸き立つ群衆を遠目に半ば放心状態だった。

 1月25日に始まった反政府デモに初日から毎日参加。後頭部には警官に警棒で殴られた傷痕が生々しい。動機はいくつもある。生まれる前から大統領が同じで、政府には不正が横行、自由にものが言えず、同世代には失業者があふれている。

 18日間で群衆が変化していくのに驚いた。爆発的に膨れあがっただけでなく、初期の暴力状態が消え、最後は家族連れも交じるお祭り状態になった。

 一人で広場へ通っていた父親たちが、11日夜は「歴史的な日を子供たちにも見せたい」と、家族と一緒に広場へ押し掛けた。

 集まったきっかけは、インターネットや携帯電話など新しい通信手段で得た情報だ。お互い顔も知らず、指導者も政策もない。広場に来てから、標語を掲げるため地面で手書きする人々だ。

 スレイマン副大統領が事態を収拾するため対話の相手に選んだ野党指導者らが、広場で演説する姿はほとんど目立たず、既成の政治手法は、広場から排除されていた。当局に拘束されていたインターネット検索最大手グーグル幹部のエジプト人男性、ワエル・ゴニムさん(30)が「英雄」扱いされたのも、一時の現象に終わった。

 数も質も、独裁政権の弾圧が使えない新しい形の民衆蜂起が革命として姿を現した。

 チュニジア、エジプトと続いた「指導者なき革命」は、周辺国で長期支配を続ける指導者を、戦々恐々とさせているはずだ。

 両国の怒りのもとになった若年層の増大とその高失業率は、他の強権国家に共通の課題となっている。王族に富と権力が集中する世界最大の産油国サウジアラビアは、人口の過半数が25歳未満で、若年層の失業率は3割との推計もある。政府は海外留学制度などを強化し若者の不満そらしを図るが、ネットなどで世界の状況を熟知する若者は将来的な民主化要求運動の核になる可能性もある。

 イエメンやアルジェリアでも「怒れる若者」が頻発しているデモに多数参加。指導者は今期限りの引退や非常事態令の解除を発表してガス抜きに必死だ。

 エジプトなどの革命を、自らが79年に達成した民衆主導のイスラム革命の波及と言いはやすイランでも、「軍事独裁化しつつある」(クリントン米国務長官)強権的体制への若者の不満は根強い。09年6月の大統領選後は反体制派デモが荒れ狂った。これまで置き去りにされてきた民衆を主役に、中東は変革期に入っている。【カイロ伊藤智永、和田浩明】

    ◇

 ムバラク政権崩壊で中東の政治図は大きく塗り替わる可能性がある。周辺国や米国の中東外交への影響を探った。

毎日新聞 2011年2月13日 東京朝刊


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