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国際政治・世界事情

2062チバQ:2011/02/13(日) 11:59:38
◇民主化プロセス、なお時間 軍も一枚岩とはいえず
 ムバラク政権崩壊に伴う混乱の収拾はひとまず軍部に委ねられることになった。当面、軍最高評議会を率いるタンタウィ副首相兼国防相が主導権を握る見通しだが、事実上の軍政の復活を懸念する声もあり、民主化に向けた政治プロセスが動き出すにはまだ時間がかかりそうだ。

 政権側が当初描いていた「ムバラク後」の構想は、大統領の辞任表明を受け、腹心のスレイマン副大統領率いる暫定政権に権力を移譲し、次期大統領選の準備に入るというシナリオだった。政権のスムーズな移行や継続性といった観点から、米欧にも受け入れられやすいとみられてきた。

 このシナリオがつぶれた今、ムバラク政権で国防相を長年務めた軍最高評議会議長のタンタウィ氏が取って代わった。大統領選の候補者になりうる。

 だが、軍部は一枚岩でないと言われる。軍を実質的に差配するアナン参謀総長は、政権に対する民衆の不満に同情的で、デモ隊への実力行使を完全に拒否してきたと言われる。両者の微妙な緊張関係は、今後の民主化プロセスに影響を与える可能性がある。

 次期大統領候補には他に、ムバラク氏の最大の「好敵手」と見られてきたアラブ連盟のムーサ事務局長の名前が挙がる。ムバラク政権の外相時代に、イスラエルに対し批判を浴びせ、反イスラエル感情が根強い国民の人気を博した経緯がある。

 今回、反大統領派に加わったノーベル平和賞受賞者、エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長や、野党ガッド党の創設者ヌール氏らの名前も挙がる。事実上の最大野党・穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の動向も無視できない。公正な選挙が行われれば、最大政党に躍進する可能性があるとの見方が強いからだ。

 ムバラク政権を打倒した草の根的な民衆パワーの中には、若者を中心に既存の政治の枠組みを嫌う傾向も強い。このため、今後、反政府勢力の中から新たなリーダーが出現する可能性もある。

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 ◆エジプト政権崩壊に至った経緯◆

1月14日 チュニジアでベンアリ政権崩壊

  25日 カイロやスエズなどで数万人規模の反政府デモ

  28日 金曜礼拝後大規模デモ

  29日 ムバラク大統領がスレイマン氏を副大統領に任命

2月 1日 「100万人」デモ。ムバラク大統領が次期選挙不出馬を表明

   3日 ムバラク大統領、米テレビに対し即時辞任を拒否

  10日 ムバラク大統領、テレビ演説で即時辞任を拒否

  11日 スレイマン副大統領がムバラク大統領辞任を発表

毎日新聞 2011年2月13日 東京朝刊


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