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国際政治・世界事情

2026チバQ:2011/02/05(土) 10:29:57
◇失業、低賃金に不満 高率インフレ悲鳴 富の偏在、怨嗟の的
 エジプトで高まる一方のムバラク大統領退陣要求の原動力は、高失業率や低賃金、大統領周辺への富の集中などへの強い不満だ。

 「仕事」「自由」「国民」「尊厳」。カイロ・タハリール広場で、デモ参加者の政府への要求は4項目。筆頭は「仕事」だ。

 「大学を出ても仕事がない」「給料が安い」。3割超ともいわれる高失業率に悩む24歳以下の若年層に話を聞くと、必ず飛び出す話題だ。同広場でデモに参加する大学生、マフムード・サラハディーンさん(23)は「まともな職が見つかる可能性は低い」と肩を落とす。

 公務員の最低賃金は月約300エジプトポンド(約4200円)。賃上げ要求デモは昨春ごろから頻発し、今回の反政府デモの要求にも「最低賃金1200エジプトポンド(約1万6800円)へ引き上げ」が含まれていた。

 仕事のない若者は、結婚資金集めにも苦労する。エジプトでは結婚に際し、男性側が住居や家具を用意する習慣がある。会社員のモハメド・サフワドさん(25)は「最低でも15万エジプトポンド(約210万円)はかかる。とてもためられない」とため息まじりに語った。

 近年の経済成長は5%前後と比較的順調だが、インフレ率は年率10%前後と高い。砂糖やトマトなど国民が好んで口にする品目の値上がりも続く。騒乱が長引けば、生産や物流の混乱で品不足が悪化するのは必至だ。

 日々の生活で苦闘する庶民の怨嗟(えんさ)の的になっているのが、大統領周辺で巨万の富を築いていた実業家たちだ。大統領の長男アラア氏は大実業家として知られる。また、デモ発生後に与党・国民民主党(NDP)から離党した鉄鋼王アハマド・エッズ氏も大統領の次男ガマル氏と近く、コネクションを駆使して国内鉄鋼市場の6割以上を占有するに至った。

 29日には一部実業家の家族が私有ジェット機で大挙して出国したと報じられた。「やつらは国の富を独り占めする盗賊だ」。菓子職人のハニー・バハティーンさん(43)は吐き捨てるように言った。【カイロ和田浩明】

毎日新聞 2011年2月2日 東京朝刊


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