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国際政治・世界事情

2021チバQ:2011/02/04(金) 22:27:31
http://mainichi.jp/select/today/news/20110205k0000m030112000c.html
エジプト:米の「後継工作」加速…スレイマン氏軸に
2011年2月4日 21時56分

 【カイロ和田浩明】エジプトの反大統領派は4日、各地で「追放の金曜日」と銘打った大規模デモを実施し、カイロ中心部のタハリール広場には数万人が集結した。デモ隊はムバラク大統領を即時退陣に追い込む構えで、大統領支持派との緊張も高まっている。先月25日のデモに始まった混乱は既に11日目に突入し、「ムバラク後」を見据えた米国の「後継工作」も加速。燃えさかる反大統領運動の背後で、政治的駆け引きが本格化してきた。

 ◇金曜デモ、期待感あふれ
 反大統領派の拠点と化したタハリール広場。4日はイスラム教の金曜礼拝があり、人々の気分は自然と高揚する。突然、国歌を斉唱する声が聞こえてきた。朝から続々と詰めかけ、入り口では手荷物検査などを待つ長蛇の列ができた。

 若者、老人、女性、親子連れ……。あらゆる階層の顔が見える。記者が警備の兵士にパスポートを提示すると、笑顔で肩をたたかれた。数回のチェックを受けて、ようやく広場に入った。2日の大統領支持派による攻撃で負傷したのか、顔や頭に包帯を巻く人がいる。疲れ切ってしまい、芝生の上で眠り込む人も多い。

 「人々は自由のために、ここに集まった。政府は国民の声を聞くべきだ」。礼拝が始まり、イスラム教の宗教指導者が説教を始めると、広場は巨大なモスク(礼拝所)に一変した。人々は聖地メッカ(サウジアラビア)の方角を向き整然と並んで、ただ祈る。感極まり、おえつする男性も。静寂を破るのは、スピーカーから流れる聖典コーランの引用と、上空を旋回する軍ヘリコプターの爆音だけだ。

 反大統領派の要求はムバラク大統領の「即時退陣」。しかし、大統領は3日、国軍に厳重に守られたカイロ市内の大統領宮殿で米メディアと会見し、要求には応じない考えを改めて強調した。

 混乱を早期に収拾したい米国は「ムバラク後」のシナリオについて、エジプト政府高官と調整を進めている。ロイター通信によると、米当局者は3日、ムバラク大統領の即時退陣を含む「複数のシナリオ」をエジプト当局と協議していると明言した。大統領側近のスレイマン副大統領率いる暫定政権に権限を移譲させる案を、エジプト側と検討しているとの報道もある。

 ホワイトハウスはこの報道の正否を確認していないが、米国家安全保障会議(NSC)のビーター報道官は「オバマ大統領は今こそ平和的な権限移譲を始める時だと話している」と語った。

 ムバラク大統領の側近で事実上の後継者と目されるスレイマン副大統領は、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」に対し、非合法化の解除提案を含む対話や、野党側が要求する憲法改正の受け入れを表明して、事態打開を模索している。

 だが、反大統領派の不信感は根深く、スレイマン副大統領は「(ムバラク大統領と)同じシステムの人間。受け入れられない」(40代女性教員)との見方が大半だ。配管工のアハマド・アブドルアミさん(38)は「子供たちが自由に歩ける国にしたい。それまでここを離れない」と話した。

 午後1時(日本時間午後8時)前。礼拝が終わると、広場は「変化」への期待感に満たされた。人々は「メルハル(去れ)」「バーテル(偽物め)」と叫び、拳を突き上げて、デモが始まった。

 「民衆の力で独裁政権を倒せるとチュニジアから学んだ」。医師のアハメド・ナグラさん(29)はそう言って、「ムバラク大統領は威厳を保つことしか考えていない。国民の尊厳などお構いなしだ」と吐き捨てるように言った。「ムバラクが去らなければ同じことが続く。即時退陣しかない」

 国営テレビによると、タンタウィ国防相がタハリール広場を訪れ、状況を視察した。大統領支持派の姿はみえない。だが投石に備えてヘルメットをかぶる人もいる。広場に展開している国軍部隊は有刺鉄線を設置するなどして、警戒を強めた。

 4日のカイロのデモで主催グループはタハリール広場のほか、国営テレビ局や人民議会(国会)にも参集するよう呼び掛けた。英BBCによると、同広場から約12キロ離れた大統領宮殿まで行進する構えも見せており、エジプトの緊張は最高度に達している。


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