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国際政治・世界事情

1996チバQ:2011/02/02(水) 22:17:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110201/mds1102010028001-n1.htm
大規模デモはなぜ起きたのか 政治停滞・格差拡大に怒り爆発 
2011.2.1 00:27 (1/2ページ)

30日、エジプトの首都カイロでムバラク大統領退陣を求める横断幕を掲げるデモ参加者(ロイター)
 【カイロ=大内清】発生から7日目となったエジプトでの大規模デモと騒乱。何が市民をこれほど怒らせているのか。中東各国で政権崩壊のドミノ現象が起きるのだろうか。

     ◇

 「選挙? そんなの一度も行ったことないよ」

 エジプトの首都カイロに住むタクシー運転手、アハマドさん(31)は言う。「投票したって、何も変わらないさ」

 ムバラク氏はサダト前大統領が暗殺された1981年、副大統領から大統領に就任した。以降、自身が発令した非常事態令を継続したまま、野党勢力やイスラム過激派勢力を取り締まる強権体制を築き上げた。

 ただ、政府批判ができないわけではない。独立系新聞も発行されているほか、複数政党参加の選挙制度も導入されている。

 しかし、あくまでも管理された自由・民主主義にすぎない。政権側が脅威になると判断した勢力には、メンバーの大量拘束などの強権が発動される。票の操作も常態化している。

 「政府を批判しても何も変わらない」「投票をしても同じ」。アハマドさんが吐露したような閉塞(へいそく)感がまずは国民を覆っていた。

 こうした沈滞ムードが漂う社会に「怒り」や「ねたみ」の種がまかれるような事態が起きた。2000年代以降の経済自由化路線の加速がもたらしたものだ。

 4%以上の経済成長率を続けながらも、富は、新たに出現したビジネス界の特権層や支配層に集中。貧困層は取り残されたままで貧富の格差が拡大していく。経済自由化路線を主導したのが、ムバラク氏の次男ガマール氏らビジネス界出身の政治家たちだった。

 今秋の大統領選が近づくにつれ、ムバラク氏がそんなガマール氏への「権力世襲」をもくろんでいるとの観測が広く国民に浸透し、長期政権への反発とあいまって怒りを増幅させた。

 そんなときに起きたのがチュニジアの政変である。23年間にわたるベンアリ長期政権が1月14日、民衆デモによって崩壊した。

 同じような社会構造を持つチュニジアで起きた「ジャスミン革命」が、閉塞感に覆われていたエジプト国民に「自分たちもできるかもしれない」との希望を抱かせ、社会に充満していた怒りが点火、デモはあっという間に広がっていった。

 アラブでは国ごとに事情が異なり、政治体制もさまざまだ。しかし域内大国エジプトの長期政権さえも倒れてしまうという事態になると、同様の問題を抱える近隣の国々に波及する可能性は決して小さくない。


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