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国際政治・世界事情

1990チバQ:2011/02/02(水) 22:06:04
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110203k0000m030074000c.html
エジプト:「ムバラク後」行方は国軍次第 

カイロのタハリール広場に集まった大勢の人たち=2011年2月2日、AP ムバラク・エジプト大統領の次期大統領選不出馬表明で、30年に及ぶ強権体制は終焉(しゅうえん)し、「ムバラク後」を見据えた動きが加速する。デモを展開してきた反政府グループや現政権の屋台骨である国軍は今後どう出るのか。市民が望む「民主化」をかなえる新指導者は登場するのか。混迷する「アラブの盟主」の行方を検証した。【カイロ和田浩明、樋口直樹】

 ムバラク大統領の次期大統領選への不出馬宣言から一夜明けた2日。カイロのタハリール広場には数千人が残り、即時退陣要求を続けていた。無職のアブアンマルさん(45)は「政権の抑圧装置は機能中だ。9月の大統領選まで待てば報復が始まる」と語り、「ムバラクを辞めさせるのが肝心」と述べた。反政府側は当面、デモを継続するとみられる。

 一方、同日朝はカイロ市内の複数地点で数百〜数千人のムバラク支持者もデモを展開した。支持派のタクシー運転手、サイード・イブラヒムさん(46)は「大統領はデモ隊の望みをかなえようとしている」と語り、デモ隊を「裏切り者だ」と批判した。

 また、デモに参加しない一般市民には不安の声も聞かれる。少数派のキリスト教徒のビデオ編集者、ムニールさん(30)は「変革は歓迎だけど、ムバラクが今去れば国が混乱する。イスラム原理主義者が出てくるかも」と懸念する。それぞれの立場によって、大統領不出馬宣言の受け止め方も違っているのだ。

 米国が望む「秩序ある移行」を実現するには、国軍の動向が鍵。騒乱後に副大統領、首相、副首相の要職を確保し、不出馬宣言にも影響力を行使した形跡がある。元陸軍少将で、アハラム政治戦略研究所の軍事問題専門家、ムハンマド・カドリ・サイード氏は「軍は今、国民を保護する側に回っている。今後、反政府側の要求を大統領に伝える役割を果たすのでは」と分析した。

 ◇大統領候補に関心高まる
 ムバラク政権の終焉が確実になったことで、次期大統領選候補と目される顔ぶれに関心が集まっている。ムバラク大統領が事実上の後継候補として副大統領に据えたオマール・スレイマン前情報長官(75)に対し、反政府デモに参加したモハメド・エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長(68)▽アムル・ムーサ・アラブ連盟事務局長(74)▽野党「ガッド党」の創設者、アイマン・ヌール氏−−らの名前が挙がっている。

 スレイマン氏は情報機関のトップとして、複雑な中東和平交渉や対テロ対策に従事。米国の信頼が厚く、イスラエルとも太いパイプを持つ。軍部が大統領候補として重視する軍歴を持っていることも強みだ。現政権の中枢にいただけに、政権の継続性を嫌う人々からの受けはよくない。

 スレイマン氏の対極にいるのがエルバラダイ氏だ。ムバラク政権と厳しく対峙(たいじ)するが、国際的な知名度とは裏腹に国内基盤は強くない。カイロ出身ながら国外での生活が長く、欧米的な価値観はエジプトの伝統的な価値観と一致しないところもあるといわれる。

 エジプトやアラブ諸国の人気では、ムーサ氏が抜群だ。01年にアラブ連盟の事務局長に就任。前回05年の大統領選挙時にも有力候補として名前が挙がったが、立候補を見送った。人気の理由は、米国やイスラエルへの率直な批判姿勢にある。

 ガッド党のヌール氏は若手を代表する指導者として知名度が高く、米国とのパイプも持つ。宗教勢力と一定の距離を置き、政教分離を掲げている。

 最大の野党勢力は穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」。慈善事業などで高い組織力を誇る。


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