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国際政治・世界事情

1983チバQ:2011/02/01(火) 00:18:49
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201101310049.html
焦点:混乱続くエジプト、「ムバラク政権後」も視界不良2011年1月31日

. [カイロ 30日 ロイター] エジプトで約30年にわたって権力を掌握してきたムバラク大統領だが、退陣を求めるデモは収拾の兆しを見せておらず、アラブ最大の人口を抱える域内大国に君臨してきた権力者は窮地に追い詰められている。

 ムバラク大統領は29日、空席だった副大統領にオマル・スレイマン情報長官を据え、空軍出身のシャフィク民間航空相を新首相に指名。息子ガマル氏への権力継承は事実上断念する格好となった。 

 また、新内閣では経済・政治改革の実行を約束したものの、首都カイロなどでは、不満の収まらない多くの市民が外出禁止令を無視してデモを続行。ムバラク大統領の退陣を求める姿勢を崩していない。

 しかし、この先にエジプトがどこに向かうのか、ムバラク大統領の約束した改革が国民の切望する真の変革につながるのかどうか、明確な方向はいまだはっきりとは見えない。

 ムバラク大統領は権力の座にとどまるのか、それとも退陣するのか。変化はあるのかないのか。エジプトは新たな自由や民主主義の時代に向かうのか、それとも、結局何も変わらないのか。

 今回のデモによる死者はエジプト全土で100人を上回ったが、ムバラク大統領は、いかなる代償を払ってでも権力の座を失わない姿勢を見せている。30日にはカイロ上空を戦闘機が旋回し、市街地には戦車部隊が出動するなど、デモ鎮圧のための威嚇として武力を誇示した。

 一方、デモ参加者らは「自由、民主主義、変化」を訴えており、30年続いた独裁的な政権から、ムバラク大統領が今回要職に登用した軍部の腹心らに禅譲されることは望んでいない。

 エジプト軍は世界でも10本の指に入る46万8000人以上の兵力を有しており、1952年のエジプト革命以降、権力の中枢であり続けている。また、エジプト・イスラエル平和条約が結ばれた1979年からは、米軍から年間13億ドルの支援を受けている。

 ムバラク大統領は今回、軍部の腹心を政府要職に就けるなど、最後のとりでとして軍部に頼る姿勢を明確にした。しかし、専門家の多くは、過去30年拒んできた副大統領の指名は、むしろ権力の衰退だととらえている。もはやムバラク大統領にはこれまで謳歌してきた独裁的な権力はなく、軍部主導の権力継承に向かう可能性があるとの見方だ。

 エクスクルーシブ・アナリシスのファイサル・イタニ氏は「軍部は窮地に追い込まれており、大統領についてどうするか決断しようとしている」と指摘。「ムバラク大統領を負担とみなしているが、べンアリ(チュニジア前大統領)のように逃亡させたくはないと考えている可能性がある」と述べた。

 一方で、エジプトの民衆は、武力による威嚇にもひるむ気配を見せていない。首都カイロでは、略奪や破壊行為も発生するなど混乱しており、フセイン政権崩壊後のバクダッドや内戦時のベイルート、今月に政変が起きたチュニジアを思い起こさせる。

 ムバラク政権下で30年間保たれてきた治安がわずか数日で崩れたことで、治安当局の秩序維持能力には大きな疑問が生じた。チュニジアと同様、エジプトでは増大する若者人口の多くが失業中で、特権階級による抑圧に不満を抱えており、支配階級内での単なる入れ替えではなく、既存勢力の完全な一掃を求めている。

 専門家らはエジプトの政治の将来像について、影響力の強い穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」を排除することは不可能だとみる。

 ただ、ムスリム同胞団は当局との長い対立の歴史から、反政府デモへの肩入れには慎重であり、もし勢力を伸ばし過ぎれば、イスラム勢力主導の政権発足を懸念する西側諸国の圧力を受けた政府から激しい弾圧を受けるリスクもある。また、多くのアラブ諸国のイスラム系組織と同様、国家の統治には及び腰であり、自由で公正な選挙、法の支配や新憲法などの政治改革を戦略の中心に据えている。

 しかし、それこそが反政府デモを続けるエジプト国民の総意であるようにも見える。


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