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国際政治・世界事情

1958チバQ:2011/01/30(日) 11:51:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20110130ddm003030108000c.html
クローズアップ2011:エジプト反政府デモ、3シナリオ ムバラク大統領、今後は
 約30年にわたり強権的支配を続けるムバラク・エジプト大統領は29日未明の演説で、退陣を事実上拒否し全閣僚更迭と政治、経済改革の公約で事態収拾を図った。しかし、国民には現政権への不満が根強く、同日も反政府デモが首都カイロや北部アレクサンドリアで続き、事態収拾のめどは立っていない。今後、ムバラク大統領はどう出るのか。三つのシナリオを検証した。【カイロ和田浩明】

 <1>留任

 ◇「軍頼り」可能性高く
 同国では、ナセル元大統領が心臓発作で急死(70年)、サダト前大統領はイスラム過激派に暗殺(81年)されるまで、前任者2人は終身権力の座にとどまった。中東の指導者が自分から権力を手放すのはまれなだけに、ムバラク大統領の場合も、このシナリオが最も可能性が高い。

 本人も29日の演説で「国家を守る大統領の責任」を強調、退陣には一切触れなかった。

 しかし、国内各地で続く反政府デモや騒乱参加者の要求はあくまで「ムバラク退陣」。新内閣もムバラク体制を支えてきた与党国民民主党のメンバーが中核を占めるとみられる。退陣要求が収まらない中、国軍の力に頼り、事態収拾を図る可能性は高い。その場合、国民からさらに反発が高まるのは必至で、国際社会からの批判も避けられない。

 <2>一時権限委譲

 ◇「約束」果たせず
 エジプト憲法82条は、「一時的な障害」が発生した場合、大統領は権限を副大統領か首相に委譲することが可能と定めている。病気などで職務執行が困難になった場合を想定した条文で、昨年3月にムバラク氏がドイツで胆のう除去手術を受けた際にナジフ首相が権限を代行した。

 この条文を基に権限委譲を行うことで、退陣要求を一時的にかわすことはできる。しかし、最高権力者以外のかじ取りでは、大統領が約束した民主化や失業・貧困対策など強力なリーダーシップが求められる施策の実施は困難だ。

 また、憲法84条では大統領が不在になるか恒久的な職務執行不能状態に陥った場合は、人民議会(国会)議長が暫定的に大統領代行になり60日以内の選挙実施を定めている。しかし、ムバラク氏の辞任か深刻な健康問題を想定している以上、考えにくい展開だ。

 <3>自発的退陣

 ◇「身に危険」回避か
 自ら身を引いてアラブ圏では極めてまれな「英断による勇退」を断行し、歴史に名を残すという選択肢も理論上は存在する。しかし、独裁国家で権力を手放すことは身の危険につながる。新政権によって独裁時代の人権侵害や汚職の罪を問われる可能性もあるためだ。

 イスラエルに占領されていたシナイ半島の返還に結びついたとされる第4次中東戦争当時に空軍司令官を務め「英雄」とたたえられるムバラク氏は、出身母体の軍部の掌握に注意を払ってきた。

 エジプトにおける「権力の源泉」である軍部は、現時点では大統領に対する忠誠を示しており、最後に軍が引導を渡したチュニジア型のシナリオの可能性は低い。


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