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国際政治・世界事情

1909チバQ:2011/01/20(木) 23:22:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20110116ddm007030112000c.html
割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/上 イスラム教徒に警戒の目
 ◇深い宗教の溝、融和遠く
 アフリカ・スーダン南部の分離独立を問う住民投票が15日、終了した。投票率は既に成立条件の60%を超えており、分離独立が圧倒的多数で支持されることは確実な情勢だ。南部住民や北部・国外に住む南部出身者ら計約390万人が有権者登録した投票の結果は遅くとも2月に公表され、7月にも南部が独立する可能性が高まっている。9日からの投票では、南北の境界にあり帰属が未確定の油田地帯アビエイ地区周辺で南北の住民が武力衝突したが、英BBCによると、14日までに和解が成立、投票への影響は最小限に抑えられた。

   ◇


「スーダン南部の発展のためにはさらなる寛容の精神が必要に思う」と話したサーレさん=ジュバで10日 「アラブ系・イスラム教徒中心の北部」と「アフリカ系黒人・キリスト教徒主体の南部」の対立−−。欧米で描かれてきた図式だ。米国を中心とした国際社会は、宗教的親近感もあり、南部独立を強力にてこ入れする。だがこの図式に割り切れぬ思いを抱き、対立を乗り越えようとする試みもなされている。

 投票初日の9日。南部の主要都市ジュバの投票所にイスラム教徒が身にまとう「ジャラビア」と呼ばれる民族衣装をまとった男性が現れた。警戒する警官たちが男性を取り囲む。「何をしにきた」。男性が選挙監視団の身分証を示すが、警官たちは投票所に近づかせようとしない。軍服姿の数人もマークを始め、男性はあきらめて宿舎に帰った。

 この男性はルワンダから来たイスラム教法学者シェイク・サーレ・ハビマナ・ハビブさん(50)。宗教間の共存や相互尊重を促す「アフリカ宗教会議」の一員として監視団に参加した。「イスラム教徒の姿が気に障ったんだろう」と落胆する。

 サーレさんは、キリスト教徒が8割を超えるルワンダでも少数派だ。94年のルワンダ大虐殺の際、逃げ場所を失った住民をモスク(イスラム礼拝所)はかくまった。民族や宗教を超える「教訓」を伝えたい思いもあったがスーダンでは十分に通じなかった。サーレさんは心の傷が癒えぬまま10日、帰国した。

 スーダンではイスラム教徒が7割で、キリスト教徒は5%程度しかいないが、南北内戦の際、キリスト教会が困窮する南部住民を救い、信徒を広めた。戦闘激化とともにイスラム教徒主体の北部と宗教的な溝を深めた。

 しかし、南部にもモスクがあり、少なからぬイスラム教徒が暮らす。9日午後、キリスト教・イスラム教双方の指導者が合同で投票所に出向き、和解を訴えた。「宗教はみな元来、平和を求めるものであったはずだ」と牧師は話す。

 投票が続く中、ジュバのモスクはひっそりとしていた。「宗教も故郷も簡単には切り離すことはできない」。運送業を営むイスラム教徒の男性(38)は淡々と話した。【ジュバ(スーダン南部)で高尾具成】

毎日新聞 2011年1月16日 東京朝刊


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