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国際政治・世界事情

1900チバQ:2011/01/18(火) 22:31:57
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110118ddm002030097000c.html
チュニジア:新政権発足 野党から入閣3人 政治犯も釈放、主要閣僚残留
 【チュニス和田浩明】ベンアリ前大統領が亡命し独裁体制が崩壊した北アフリカ・チュニジアで17日、ガンヌーシ首相は新内閣の布陣を発表した。野党から3人が入閣したほか、メディアを管理していた情報省を廃止した。さらに、首相は政治犯を釈放し、前政権指導部を対象にした汚職捜査も開始すると発表するなど、野党や住民の不満に一定の配慮をした。しかし、首相や外相など主要閣僚は留任したため、住民の抗議行動が収束するかどうかは不透明な情勢だ。

 ◇イスラム過激化、警戒−−欧米
 チュニジアで世俗主義のベンアリ独裁政権が崩壊したことで、欧米には過激なイスラム主義がチュニジアに復活することへの警戒感が広がっている。国外追放中の非合法イスラム主義政党の指導者が早期の帰国を表明、メバザア暫定大統領も新政権への「全国民の意向の反映」を約束した。隣国アルジェリアではイスラム主義者の政治的台頭から内戦状態に陥った経緯もあり、チュニジアがイスラムにどう対応するかが焦点になっている。

 非合法政党「アンナハダ(目覚め)」の党首でロンドン在住のラシッド・ガンヌーシ氏(69)はベンアリ政権崩壊翌日の15日、「国外生活を強いられる理由は無くなった。数日以内の帰国を考えている」とロイター通信に語った。

 アンナハダの前身の「イスラム志向運動(MTI)」は80年代、反欧米的ナショナリズムを旗印に反政府運動を展開し死刑になる指導者も出た。90年代初頭にはアルジェリアでイスラム主義政党が総選挙で大勝した。

 ベンアリ政権はチュニジアでのイスラム主義台頭を警戒して徹底した弾圧を行い、多数のイスラム指導者が国外追放された。民主化を求める欧米諸国も、イスラム主義の台頭を懸念し、ベンアリ政権によるイスラム主義者への弾圧を事実上、黙認してきた。

 今回の政権崩壊をもたらした全国規模の抗議デモにイスラム主義者の積極的関与は薄いと見られている。デモ参加者も「若者の怒りが原動力」(25歳の男子大学生)だ。しかし、英フィナンシャル・タイムズ紙は16日、「西側諸国がチュニジアでのイスラム主義者復帰を恐れている」と報道した。

 チュニジア政治に詳しい地元国際政治誌のカマル・ビニューナス編集長は「チュニジアのイスラム主義者の多くは穏健派で、過激主義とは距離を置いている」と指摘する。既存政治勢力は、「弾圧は過激化を生む」と受け入れを認める陣営と、政教分離原則を主張する陣営に分かれているという。

 ◇北アフリカ外交の拠点 日本政府、混乱拡大に懸念
 ベンアリ独裁政権が崩壊したチュニジアは、昨年12月に「日・アラブ経済フォーラム」を開催するなど、日本政府にとって中東・北アフリカとの経済外交の重要な窓口の一つだ。「当面はどんな新政権ができるか見守るしかない」(外務省関係者)のが現状だが、混乱が拡大したり長引いたりすれば、経済外交の拠点の一つを失いかねない。

 前原誠司外相は17日、外務省でチュニジアのハシェッド駐日大使と会談した。前原外相は在留邦人の安全確保と邦人旅行者の安全な出国についてチュニジア政府の協力を要請。新政権について「国民の幅広い支持を得る政府が樹立されれば支持していく」と述べた。

 昨年12月のフォーラムには前原外相と大畠章宏経済産業相(当時)が出席。経済団体なども多数参加し、アラブ連盟(21カ国1機関)と39件の新規事業で合意した。外務省は当時、同国を「政治的に安定を維持している」と評価していた。

 ところが、その約1カ月後に窓口役を務めた同国の政権が崩壊。前原外相も15日、「大統領とも会ってきたので大変驚いている」と戸惑いを見せた。ただ39件のうちチュニジアが直接かかわる協力案件は太陽熱発電など数件にとどまる。また、外務省では「一時的な混乱にとどまり、政策や協力案件は新政権でも継続されるのでは」との見方もある。

 アラブ諸国ではチュニジアのように専制的な体制で、貧富差が大きい国はほかにもあり、政治的リスクは低くない。同省幹部は「政治的、社会的な不安定性を織り込みつつも、経済外交、資源外交を進めていくしかない」と語る。【西田進一郎】


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