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国際政治・世界事情

1898チバQ:2011/01/18(火) 22:23:24
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110119k0000m030037000c.html
パキスタン:洪水復興、治安回復進まず 被災者に政府不信

パキスタン北西部ノウシェラのカンダラ地区で、「アラーにただ助けを祈っている」と話す洪水被災者たち=杉尾直哉撮影 パキスタンで昨年7月に起きた史上最悪の大洪水(被災者約2000万人、死者約2000人)の被災地、北西部では、半年を経た今も多くの人々がテント暮らしのままだ。隣国アフガニスタンの旧支配勢力タリバンに同調する武装勢力が活発な地域でもあり、民間団体などの支援は行き届いていない。治安回復と洪水復興のどちらも実現できていない政府に対し、住民の不信感が広がっている。【ノウシェラ(パキスタン北西部)で杉尾直哉】

 首都イスラマバードから約100キロ西のノウシェラでは、幹線道路の脇に洪水被災者のテント村が広がり、約2万人が住む。その一つのカンダラ地区では、12月末の火事で焼けたテントの跡が生々しく残っていた。氷点下5度まで冷え込む寒さをしのぐため、持ち込んだガスボンベの扱いを誤り、家族7人が死亡したという。

 このテント村では洪水以降の半年間で126人の新生児が生まれたが、生き残ったのは20人だけという。医療が不十分で、国連機関などの食糧支援も今月1日までに打ち切られた。昨年10月、糖尿病の悪化から父を失ったムクタイルさん(35)は、「ここで何度葬式があったことか」と話した。

 パキスタン政府は、被災者に一時金として約2万円、住宅再建のため約10万円の給付を約束した。だが、ノウシェラなどで対象となる20万人のうち、支払いを受けたのは3万人に過ぎない。手続きに必要な住民登録をしていない人が多いためだが、被災者たちは、「与党とコネのある者だけが金をもらっている」と主張した。

 北西部では、08年の総選挙で世俗派政党、アワミ民族党(ANP)が勝利した。連邦議会で、ザルダリ大統領を支えるパキスタン人民党(PPP)と連立を組んでいる。タリバンの卑劣なテロへの反発から非イスラム政党のANPに期待が集まったためだ。

 だが、ある地元記者は「住民の政治不信は深刻で、今選挙があれば、イスラム政党が勝ってしまう。政情不安が心配だ」という。被災者たちに当局の対策について尋ねると、誰もが「アラー(神)に祈るだけ」というだけで口をつぐんだ。

 北西部は、武装勢力が自爆テロなどを繰り返しており、内外の支援団体が入れるのはノウシェラなどごく一部に限られている。

 ノウシェラの別の被災地チャオキドラブ村で食料配布や住宅建設、家畜の提供を行ってきた日本のNGO「シャンティ国際ボランティア会」の緊急救援担当、薄木浩一郎さん(32)は、「ほかの被災地でも支援したいが、日本人が入るのが許されるのはここしかない」という。村では銃携帯の警察の護衛を付け、日暮れ前に首都に戻っている。薄木さんは、「ここでも、安全だと誰も自信を持っていうことができない」と話した。

毎日新聞 2011年1月18日 19時23分(最終更新 1月18日 20時06分)


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