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国際政治・世界事情

1889名無しさん:2011/01/17(月) 01:18:23
http://mainichi.jp/select/world/news/20110117k0000m030048000c.html
チュニジア:首都、緊張と静寂 中心部は兵士だけ

チュニスの中心街で警戒にあたるチュニジア国家警備隊=2011年1月16日、ロイター 【チュニス和田浩明】大通りをにらむ戦車や装甲車、自動小銃を構えて政府施設の警戒に当たる兵士たち−−。全国規模の反政府デモで23年に及んだベンアリ独裁政権が崩壊したチュニジアの首都チュニスに16日入った。休日の日曜だが出歩く人も少なく、シャッターを閉めた商店がほとんどの市中心部は、奇妙な静寂と緊張感に包まれていた。

 朝に到着した国際空港では、観光が主要産業のチュニジアだけに、リゾート地の動画や高級腕時計の広告が出迎えてくれ、政変がうそのようだ。

 だが、車で目抜き通りに入ろうとすると、「POLICE(警察)」と書かれたベストを着込み、黒い警棒を携えた目付きの鋭い男たちが出迎えた。「どこから来たか」「何が目的か」。記者の荷物を調べながら矢継ぎ早に質問を繰り出した。

 近くに配備された、迷彩を施した戦車や装甲車。背後にそびえ立つのは、ベンアリ政権の抑圧の象徴として大規模デモの標的となった内務省ビルだ。14日の政権崩壊前に集まっていた数千人の群衆の姿はない。周りには鉄条網が敷かれ、自動小銃を持った兵士が警戒に立つ。

 夜間外出禁止令は出されたままだ。14日に出された非常事態宣言では、治安部隊は命令に反する国民への発砲を許可されている。チェックインしたホテルでは「夜はバルコニーにも出ないで」とクギをさされた。夕食は出ず、宿泊客は別のホテルのレストランに行く必要があるが、「軍に話をつけて通行許可を得ないといけない」(ホテルスタッフ)。

 仕事で旧宗主国フランスに滞在中に政権が崩壊し、帰国便の欠航などでパリの空港で2日間を過ごしたという米系企業勤務のサルマンさんは「チュニスに妻子を残していたので、戻れるまで眠れなかった。10日前はこんなことになるとは想像もしていなかった」と虚脱したような表情を見せた。

 今回の政変について、一部で「民衆蜂起が独裁を崩壊させた」との声が上がっており、インターネット上ではチュニジアを代表する花のジャスミンにちなみ「ジャスミン革命」と呼ばれ始めた。

 夕刻、内務省ビルに面した目抜き通りで断続的に10発以上の銃声が鳴り響いた。現場の治安要員は「民兵同士の撃ち合いのようだ」と声を潜める。警戒のため上空を舞うヘリコプターの爆音が、緊張をあおるかのように強まった。狙撃兵が発砲しているとの情報もある。

 ◇新内閣協議、本格化 治安なお混とん
 【チュニス和田浩明】チュニジアの政変でガンヌーシ首相は16日、メバザア暫定大統領の指示に基づき、挙国一致内閣の樹立に向けた各党との協議を本格化した。

 首相は15日以降、野党指導者や有力者を相次いで首相府に迎えるなどして、新内閣の構成や今後の選挙について協議を続けている。メバザア暫定大統領は「全国民が例外なく政治に参加できる」と強調しており、AFP通信によると、ベンアリ前大統領に非合法化されたイスラム系政党の在外指導者は滞在中の英国で「独裁の崩壊で国外にいる理由はなくなった。早急に帰国する」との見通しを示した。

 だが、実際にはイスラム系と、同じく非合法化されている共産系の両政党は組閣協議から除外されている模様だ。

 国営通信などによると、ベンアリ前大統領の側近だったカシム前内務相が16日に拘束されたとの情報があるほか、前大統領の警護隊長も警察当局に逮捕された。AFP通信は病院関係者の話として、前大統領の妻のおいがナイフによる傷で14日に死亡していたと伝えた。

 チュニスでは15日まで商店や住宅を狙った略奪が相次いだほか、16日も野党本部付近で散発的に銃撃が起きるなど、治安はなお混とんとしている。在チュニジア日本大使館は在留邦人175人全員の無事を確認した。

 一方、北東部モナスティルの刑務所では15日、政情の混乱に乗じて脱獄しようとした服役囚がマットレスに火をつけ、火災に巻き込まれた42人が死亡した。暴動が起きた別の刑務所では、服役囚1000人が逃走したとの情報もある。


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