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国際政治・世界事情

1841チバQ:2011/01/06(木) 22:29:14
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110106-OYT1T00198.htm
連立難航、政権なし200日…ベルギーの事情?


 【ブリュッセル=工藤武人】ベルギーで、昨年6月の総選挙後、北部オランダ語圏と南部フランス語圏の各政党による連立交渉が難航し、正式政権が存在しない状態が長期化している。

 5日で正式政権の不在期間は206日となった。2007年の194日間を抜いて過去最長を更新中だ。関係7政党はようやく5日、調停役が作った妥協案への回答を提示するが、政治空白により、欧州を昨年襲った信用不安の波がベルギーにも押し寄せかねないとの懸念が強まっている。

 昨年10月、国王アルベール2世から調停役を任され、今月3日に妥協案を提示したオランダ語圏社会党のヨハン・バンデラノッテ前党首は5日、「明確な反対は示されておらず、希望が持てる」と述べ、事態打開に期待感を示した。

 人口約1000万人のベルギーは、オランダ語を話す北部のフラマン系(人口の約6割、ゲルマン民族)とフランス語を話す南部のワロン系(同約3割、ラテン民族)で、ほぼ二分される。政策が近い政党でも言語圏ごとに存在するため、少数政党が乱立している。

 連立交渉には、総選挙で下院第1党に躍進したオランダ語圏の民族主義政党「新フランドル同盟」や、第2党の南部仏語圏の中道左派「社会党」など計7政党が参加。今回の妥協案を7党が受諾すれば、組閣に向けた具体的交渉が始まる。

 連立交渉が長引く背景には同国ならではの「南北問題」の先鋭化がある。工業化が進んだ北部住民が、農業中心で所得が低い南部住民に税収が配分されることに不満を強め、フラマン系政党は中央から地方への権限と財源の移譲を主張している。北部の分離独立を掲げる同同盟のデウェーバー党首は先月、ワロン系を「補助金中毒」と非難した。

 分裂に危機感を強める国王は先月24日、「今こそ、妥協を図る真の勇気が必要だ」と国民に呼びかけた。

 後継政権ができるまで暫定政権を率いるのは、昨年4月に辞任したルテルム前首相で、昨年後半は欧州連合(EU)議長国も務めた。ベルギーでは地方への権限移譲が進み、連邦政府の役割は限定的で、外交・通商などはEU任せだからこその政治空白とも言える。

 だが、ベルギーの公的債務残高(2009年)の国内総生産(GDP)比率は96・2%とユーロ圏平均(79・2%)を大きく上回り、ユーロ圏17か国中、下から3番目。暫定政権では財政赤字の削減策に取り組めないと、市場は厳しい視線を注ぐ。ベルギー国債の信用引き下げを警告する格付け機関大手も出てきた。

(2011年1月6日09時06分 読売新聞)


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