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国際政治・世界事情

1593名無しさん:2010/09/12(日) 18:57:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010091002000029.html
パキスタン 引かぬ水、感染症拡大 『欲しいのは息子の薬だ』
2010年9月10日 朝刊

パキスタン中部ムルタンで避難生活を送る被災者たち=9日、林浩樹撮影


 【ムルタン(パキスタン中部)=林浩樹】パキスタン史上最悪とされる洪水は、発生から約一カ月半が過ぎても多数の国民が厳しい避難生活を強いられている。中部パンジャブ州ムルタンでは、あちこちで水が引かず、マラリアなどの感染症が拡大、生活を立て直す道筋も見えない。濁流のつめ跡が残る村落には、人々の悲嘆や怒りが渦巻いていた。

 ムルタン西部の農村マムードコート。はんらんしたチナブ川に近く、破壊された家屋が目立つ。ようやく水が引いた幹線道路沿いには、わずか一キロの間に五、六カ所の避難所が点在する。

 その一つで暮らすザファルさん(36)は三週間前、親せき四家族二十人で五キロ離れた自宅から避難した。「家も家畜も失った」と途方に暮れるザファルさんの横で、息子のマナート君(5つ)がぐったりと横たわる。

 二週間前から発熱、下痢とおう吐を繰り返し、体に発疹(ほっしん)も出ていた。顔にたかるハエを払う体力もない。「政府は何もしない。欲しいのは息子の薬だ」とザファルさんは語気を強めた。

 各地の避難所は、付近に濁った水が池をつくり、感染症の原因となる蚊が集まりやすい状況だ。日本の国際緊急援助隊医療班は五日からムルタン近郊で診療活動を始めたが、既に四十人のマラリア感染を確認。検査担当の佐藤千歳さん(31)=愛知県岡崎市=は「不衛生な避難生活が長引けば、感染がさらに広がる」と話した。

 「村全体が濁流にのみ込まれた」。農業を営むヤールさん(70)は村の百軒の人々と避難所で暮らす。ほとんどが農家で米や綿花は全滅、家畜の多くも失った。仲間同士で残された家畜を売りながら、何とか食いつないでいるという。

 同州は国内有数の穀倉地帯。壊滅的な打撃に州政府は大規模農家の借金免除を打ち出したが、ヤールさんたちは作付面積二〜五エーカーの小規模農家で恩恵はない。「田畑の復旧には二年はかかる。つなぎ資金がないと、もう食べていけない」とヤールさんは頭を抱えた。


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