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国際政治・世界事情

1363チバQ:2010/05/08(土) 11:46:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20100428ddm007030021000c.html
再生をかけて:’10英総選挙・第2部/2 外交支えた軍、岐路に
 外交・安保をテーマに22日、開かれた英総選挙第2回テレビ党首討論会。核保有をめぐり現状維持派のブラウン首相(労働党)、キャメロン保守党党首と、「より安価な核抑止力」への移行を訴えるニック・クレッグ自由民主党党首の見解がぶつかった。

 ブラウン氏 「ニック、現実的になれ。北朝鮮やイランの脅威にどう対処するのか」

 クレッグ氏 「英国にそんなお金はない。新たな脅威に役立たないシステムに巨費を投じるのは危険だ」

 英国は2020年代前半に耐用期限を迎える核ミサイル搭載の原潜4隻を保有する。更新は既に決まっているが、経済危機に伴う財政再建で軍事費の大幅削減が避けられない見通しとなる中、200億ポンド(約2兆9000億円)を要する更新計画には改めて疑問の声が強まっている。

 ブラマル元軍参謀総長らは21日付のタイムズ紙への寄稿で「われわれの核兵器は何に対しての抑止力なのか」と問いかけ、波紋を呼んだ。イランなどへの抑止力という説明は十分な説得力を持たず、世論調査では5割以上が核兵器の放棄を望んでいるのが実情だ。

 核をめぐる論議は、岐路に立つ英国の姿を浮き彫りにする。長引くアフガニスタン戦争と国際テロの脅威に直面し、大型装備より「戦場への兵士の装備充実」「新たな脅威への対応」を優先すべきではないのか。緊縮財政と高齢化社会を前に福祉国家の維持費と軍事費にどう折り合いをつけていくのか−−。

 総選挙後には、98年以来12年ぶりに「戦略防衛見直し」が実施される。現状では核兵器は対象外だが、大型装備の更新・調達問題への判断が下される見通しだ。そして、その際に問われるのが「英国は世界でいかなる役割を果たすのか」(エインズワース国防相)という針路である。

 英国では「武力の後ろ盾のない外交は、楽器のない音楽のようなものだ」という言葉がよく使われる。マルコム・リフキンド元国防相はこの考えを「過去400年間一貫する英国の戦略的アプローチ」だと説明する。

 英国は、軍事力で国際問題に積極関与する意思と能力を持つ数少ない自由世界の国だ。しかし、ここでもイラク戦争が影を落とす。ブレア前首相は人道的介入を掲げてコソボ紛争などに率先して軍事介入した。その原動力となった「世界の善」としての自負が、イラクでの「失敗」で揺らいでいる。=つづく【ロンドン笠原敏彦】


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