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文部スレ

3780とはずがたり:2018/10/12(金) 15:46:11
>>3779-3780
さらに面倒なのは、研究をしない時間をもてあました教員は、
ほかの教員にも同等の教育活動を求めます。ヒマな前提でいる。
なぜかほかの教員も博物館見学や学園祭的な出し物の企画運営、外部との調整に参加することになってしまっています。
少し前に太田肇『がんばると迷惑な人』という本がありましたが、まさにその通りです。
本人は楽しいのです。子どもたちと学外でアレコレして、一生懸命準備してやるわけですから。
でも巻き込まれた学生や教員はたまったものではありません。

いずれにしても、「学生に主体性を求めない」「学生に人格があることを忘却している」ことが原因だと思います。
「教員がつくったプランに乗っていれば、ちゃんと勉強ができる」という典型的なパターナリズムです。

さらに悪いことに、彼らは複数の学内紀要にサラミスライス論文を書きまくっている。
(サラミスライスという比喩で、どこを切っても同じように見える、すなわち内容がほぼ同一の論文を別の論文として複数の雑誌に投稿すること)
研究者倫理として完全にアウトです。

(3)繰り返される「改革」と「地域貢献」
こうした大学は、魅力がないですし、そもそも人口減少下、学生集めが大変です。
流行に乗ろう、他大学とのちがいを前面に押し出そうという風潮になります。
となると、毎年、大規模な学部の改革や学科の改革、専攻の改革が繰り返されるのです。
教員にはそうした改革の提案書が求められ、少しでも現状維持を言おうものなら「既得権益だ」という話になるわけです。
その結果どうなるかというと、「あの大学はいっつも変わってばかりで、なにをやっているのかよくわからない」というものです。全国的にもよく見られる事例でしょう。

もう1つは、「地域貢献」というマジカルワードです。このワードを使わない大学はもはやないのではないかというくらいですね。
ここでいう「地域」とは大学周辺に限定されます。すなわち、将来的な入学者(お客様)を探す活動の一環となるわけです。
そこで、現地の公務員であったり、現地出身のサラリーマンが、「地域と大学をつなぐパイプ」として多用されるのです。当然地域愛に溢れているわけですから、
別の教員が、学生の見識を広めようと他地域に連れて行こうとすると、「我が地域があるというのに、なぜわざわざ他地域に連れて行くのか」という話になるのです。

これは個人的な価値観も大いに入ってきますが、地方弱小私立大学というのは、他地域からくる学生というのはほぼいません。経済的にも裕福な家庭で育ったとは必ずしも言えない学生がほとんどです。裕福であれば、関東や関西の私立に行くからです。あるいは、保護者が地域外に出ることを許さない、とかそういう家庭です。したがって、自分の生まれ育った地域から出たことのない学生がほとんどで、そのままその地域の中小企業に就職する、というのが決まったキャリアプランになります。
そんな学生だからこそ、せめて大学時代には外の世界を知っても良いのではないかと思うのですがね・・・


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