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文部スレ

1とはずがたり:2005/05/22(日) 12:54:46
教育一般。

文部科学省
http://www.mext.go.jp/

3580荷主研究者:2018/03/26(月) 23:05:00

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20180308000176
2018年03月09日 16時00分 京都新聞
タテカン、吉田寮…京大の自由の灯は 「管理強化」反発も

京都大の外壁に並ぶサークルなどの立て看板。「出題ミスが受験生をきずつけた」と当局をやゆする言葉も(京都市左京区吉田本町・東一条通)

 京都大が昨年末、「立て看板」の設置規制や学生寮「吉田寮」の退去期限通告を相次いで打ち出したのに対し、学生や卒業生が「トップダウンによる一方的な管理強化だ」と反発を強めている。対話を重んじ、緩やかな規則運用によって独自の学生文化を生み出してきた「自由の学風」。その看板は今、下ろされようとしているのか-。

 ■「条例口実」表現の自由奪う

 学生や教職員有志による緊急シンポジウムが先月、京都市左京区の京都大構内で催された。問題とされたのは主に、昨年12月19日に公表された「京都大学立看板規程」と「吉田寮生の安全確保についての基本方針」の2点だ。

 京大の立て看板(タテカン)は、多様な思想や社会へのメッセージ、催しの案内を伝え、「京大の文化」とも言われる。大学によると、市から「景観条例に反する」「通行人の安全を損なう」といった行政指導を受け、その対応として策定が進んだとされる。ところが公表された規程の対象は道路に面したものではなく「大学構内の立て看板」だった。規程は、設置者を「総長が承認した団体(公認団体)」に限定し、設置期間は原則1カ月、縦横2メートル以内と定め、「本学が別に指定する場所以外に設置してはならない」などとし、5月1日から施行される。

 京大には以前から、設置主体や大きさを制限する規程はあったものの、柔軟に運用されてきた経緯がある。今回の策定に対し、学生側は「条例を口実に、表現の自由を奪おうとしている」と批判。京都大職員組合も反対声明を出している。

 シンポでは、西部講堂連絡協議会の田所大輔さんが「タテカンは誰かに見てもらって初めて役に立つ。設置場所を制限したら、関係者しか見なくなる」と懸念し、「タテカンは京大が長く着てきた服であり、歴史的な議論が必要。一方的にはぎ取り、制服を押しつけるのではなく、規制の根拠、期待される効果を示す必要がある」と話した。

 京都大出身の鵜飼哲一橋大教授は、かつて街頭にあふれていたビラやポスターが排除されていった歴史を批判的に振り返り、「京大ですら、外に見えるメッセージを排除していくのか」と憂えた。そして「タテカンやポスター、ビラはなぜSNS(投稿サイト)による発信で代替できないか。大学のキャンパスはタテカンがあることによって感じられる緊張感が必要な場所だからだ」と結んだ。

3581荷主研究者:2018/03/26(月) 23:05:40
>>3580-3581 続き

 ■自主空間失う危機

 吉田寮の「方針」は、1913年築の旧棟の老朽化に伴う安全確保の措置として示された。今年1月以降の新規入寮を認めない▽(2015年築の)新棟を含む全寮生(272人)の9月末までの退去▽4月時点で学籍のある寮生には代替宿舎を用意▽老朽化対策は、収容定員の増加を念頭に検討-としている。

 これに対し、寮生はまず決定過程を問題にする。寮運営は、「一方的に決定せず、自治会と話し合い、合意のもとに決する」という「確約」のもと、大学当局と寮自治会の「団体交渉」で長く決められてきた。しかし、15年11月に就任した川添信介副学長は一度も団交に応じておらず、寮生は確約違反を主張している。大学側は「少数の代表者との話し合いには応じる」とするが、寮生は「確約に反する」との姿勢を崩さず、溝は埋まらないままだ。

 さらに、代替宿舎の提供や退去期限について、学籍のある学生と学籍のない聴講生とで対応を変えている点に、寮自治会は「住居の保障を差別化している」と批判。新棟で生活する寮生も退去対象にしていることから「寮生の分断を図り、入寮選考などの自主権を取り上げようとしているのではないか」と抵抗し、10日の入試合格発表に合わせて、入寮者を募る構えだ。

 大学自治寮を巡っては、1990年代以降に廃止や管理強化の動きが全国的に加速し、京大の吉田寮、熊野寮のような自治寮はまれだ。駒込武教育学部教授はシンポで、2004年の独立行政法人化以降の「改革」と一連の問題だと指摘した。「理事会がトップダウンで物事を決め、教授会の権限が骨抜きにされた。運営交付金は削減され『産学協同』『軍学共同』に資する研究に支援が偏っていく。学生の管理強化や自治的空間の解体も同じ流れにある」と分析した。

 寮の自治空間は単に、寮生の生活のための場所ではない。シンポでは、吉田寮の食堂を演劇に利用する劇団員も「自由な舞台づくりができ、芸術・文化活動にとって重要な拠点。自治を基本とした運営だからこそできる表現がある」と語った。

 また学生・教職員の「利便」だけではなく、大学が公共に開かれることの重要性も重ねて強調された。その一つの担保になっている「自主空間」が失われる学内外の危惧を反映してか、400人以上が詰めかけ、会場は立ち見が出るほどの熱気にあふれていた。


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