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文部スレ

2923とはずがたり:2016/04/12(火) 15:09:33
?筆者は疑問が尽きなかった。そもそも、出版社に勤務する編集者が人事異動を受け入れることがなぜ、「自分を持っていない」ことになるのか。「主体性」「プライド」とは、こんな文脈で使う言葉なのだろうか。ましてや「学歴」などということが関係あるのだろうか。そもそも、生活を夫に養ってもらいながら、著者として本を1冊も書いたことがないこの女性たちに、そんなことを語る資格があるのだろうか――。

?3人は高学歴かもしれないが、実際フリーライターとしての実績は限りなくゼロに近い。それだけに、理解ができぬものだった。

早稲田卒の同期をバカにする
一橋出身の負け組コンサルタント

?もう1つの事例を紹介しよう。

?2011年、一橋大学(学部は不明)を卒業した40代半ばの男性を取材した。男性は、十数年前から経営コンサルタントをしている。その前は、大手メーカーなどに勤務していた。その頃の話になると、男性は同期の人たちを徹底的にけなした。

「早稲田を卒業した連中のほとんどは、部長になるのが精一杯。それも部長とはいえ、出世コースから外れた部長でしかない。本部長、役員になるコースは東大か、一橋出身」「早稲田の連中と今会うと、多くは白髪が目立ったり、禿げている。会社員は本当にみじめだね」

?彼ははるか前に退職し、小さな会社に勤務し、そこも退職した。コンサルティング会社に移ったものの、1年で退職し、数年前からフリーのコンサルタントをしている。残念ながら、大活躍するレベルにはいたっていない。40代半ばという年齢を考えると、前途は厳しいかもしれない。

?その意味で、不満を感じているようだった。「一橋を卒業している自分がなぜ、認められないのか」と言いたいように私には見えた。童話に出てくる子どものように、疑いのない表情で真剣に、かつての同期生をけなしていた。胸には抑えることができない焦りや、自分を認めない世の中に対する復讐心があるように思えた。一方で、言いようのない空しさに打ちひしがれているようだった。

?今50歳を前に冷静に見渡すと、復讐の牙で噛む相手もいないし、闘う場すら与えられえていないのが現状だ。言いようのない空しさに打ちひしがれているようだった。

「会社員」を徹底的にこきおろす
高学歴な負け組たちの6つの共通点

?前述した3人の女性たちとコンサルタントの男性には、いくつかの共通点がある。

(1)超高学歴である(全員が名門大学の修士課程修了)
(2)学部卒でいったん卒業し、会社員になるが、数年で退職・就職を繰り返し、30歳前で3〜4つの会社に籍を置いた経験を持つ
(4)会社員を辞めて、社会人として大学院の修士課程に進む

(1)-(6)に加え、会社員を徹底して否定することも共通項と言えよう。冒頭で述べたように、本連載では、このようなトリッキーな言動をとる人たちを「学歴病」と捉えることとする。

?なぜ、高学歴の人たちが「学歴病」になってしまったのか――。その理由は今後、この連載で解き明かしていくのだが、それに関して手がかりとなる文献がある。『日本的経営の編成原理』(岩田龍子・文真堂)という学術書であり、40年近く前に書かれたものだ。筆者がここ二十数年の間に、20〜30回も読み込んだものである。

?著者の岩田龍子氏は、この本を著した1977年当時、武蔵大学教授だった。終身雇用や年功序列など日本的経営の課題について、文化論の側面からアプローチすることで注目を浴びていた。日本的経営の研究者として名高い小池和男氏(当時、法政大教授)などにも論争を挑む、気鋭の学者だった。
?
?岩田氏は、学歴云々を論じる前に、日本社会の能力観には2つのニュアンスが含まれていると言及する。「(1)能力は、ある漠然とした、一般的な性格のものとして受け止められることが多いこと、(2)能力は、訓練や経験によってさらに開発されるべき、ある潜在的な力であり、したがって、ただちに実用に役立つ力、つまり“実力”とは考えられていないこと」(150〜151ページから抜粋)である。


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