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文部スレ

2899とはずがたり:2016/03/24(木) 14:44:41
>>2898-2099
仁美氏による私的流用は、海外研修や留学など同学園の最大の特色である英語教育に便乗する形で行われていた。同学園が昨年11月に開いた記者会見で、仁美氏が学園長に就任した09年以降に支出した約1億1500万円のうち約5600万円が不適切だったと発表した。

米国出張時のカジノやディスニーワールドでの出費も含まれていた。学園経営とは関係ない雑貨、アクセサリー、雑誌の類いまで私的に購入。支払いは、法人のクレジットカードだった。

当時、韓国の航空会社経営一族の令嬢が、社員への暴言などで〝ナッツ姫〟と叩かれたが、文理佐藤学園を舞台とした問題でも、理事長の権威をバックに傍若無人な振る舞いをする構図が瓜二つとして、関係者の間で「狭山のナッツ姫事件」と、揶揄された。

さらに国税当局からもお灸を据えられ、仁美氏の流用額は「給与」に当たるとして、重加算税を含め源泉所得税約2400万円を追徴課税された。

「お釣りの計算」が数学の授業

広域通信制「ウィッツ青山学園高校」(三重県伊賀市)をめぐる就学支援金の不正受給事件は、規制緩和で認められた株式会社立学校が抱える問題を浮き彫りにした。

2005年に開校した同校では、ガバナンスやコンプライアンスが機能不全に陥っていた。四谷キャンパスに所属する男女5人が不正受給に関与したとして、検特捜部が捜査中だが、就学支援金を学校運営に充てるのを前提としたふざけたビジネスモデルだった。その結果、学習実態は教育を馬鹿にする次のような呆れたもの。

テーマパークで土産物などのお釣りの計算をしたことを理由に「数学」の授業の履修としていたのはその一例。移動中のバスで生徒が洋画を鑑賞することで「英語」授業を行い、忍者博物館を訪れて体験学習を行えば「社会」と「体育」を履修したとみなす。およそ教育と呼べるものではなかった。

時を同じくして不正が表面化した嘉悦学園、文理佐藤学園、ウィッツ青山学園高校――。学校現場のどこにでも起こりうるという点では、氷山の一角にすぎない。

もともと、経営と資本の未分離傾向が強い学校法人では、学校資金を創業者一族が自己所有物としがちだが、問題は、そうした不正を未然に防ぐためのコンプライアンス体制の整備が追いついていないことだ。

嘉悦学園も文理佐藤学園も今回のケースでは、創業者一族が学校運営から手を引くことが決まったが、一族と通じた理事による専横や新経営陣へのチェック態勢までは構築できていない。

自治体による抜き打ちチェックと、学校法人を対象とした第三者機関を国などが設立し、チェックの二段構えができれば、学校運営の透明性は現在よりは高まるだろう。

ウィッツ青山学園高校問題で浮上した広域通信制の課題は、認可する自治体にチェック能力が不足していることだ。

学習指導要領や多岐にわたる教育関係法令を、少数の自治体職員でフォローするのは限界があり、さらに他県にまたがる広域エリアに点在する学校の教育内容にまで監視の目を光らせるのは不可能に近い。

広域にまたがる学校の運営状況については国が受け持ち、不足するマンパワーを国と自治体と協力することで補うべきだろう。

学校法人の淘汰はこれから本格化、「不正の温床」となっている現在の状況の改善とチェック体制の強化が急務となっている。


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