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文部スレ

2537とはずがたり:2015/06/01(月) 17:12:00
>>2536-2537
 ・音楽レッスンはスポーツや劇、ダンス以上に学力を高める

 ドイツ経済研究所は昨年、17歳の生徒を対象に音楽とスポーツ、劇、ダンスのそれぞれのレッスンが学業に及ぼす影響を比較調査した。それによると、授業以外で音楽のレッスンを受けた生徒は、その他の生徒に比べ認識能力がかなり高く、学業成績も良く、勤勉で意欲的だった。もちろん、音楽以外も効果はある。スポーツをしている者は意欲的で、劇やダンスをしている者は楽観的だった。ただ学力という点では、音楽のレッスンの影響が最も大きかった。

 ・音楽は読書障害を早期に見分ける安価なツールにも

 ブラジルの音楽教師、パウロ・エステバオ・アンドラダ氏は自分が受け持つ小学2年生の生徒たちを見て、リズムと音の高低の理解に苦しむ生徒は、後になって読書障害を持つことが多いことに気付いた。これを受けて、同氏は「ゲーム」を開発した。同氏が一連のコードをギターで弾き、生徒たちに高い音か低い音かを表すシンボルを書かせるというゲームだ。このゲームで成績が悪かった生徒は、後になって深刻な読書障害を引き起こすことが多いことを同氏は突き止めた。

 これに興味を持った同氏は、ハーバード大学医科大学院のナディーン・ガーブ助教のチームに加わり、3年間にわたって43人の生徒を追跡した。この結果、このテストで一般的な学習障害も予想できることが分かった。理由はなぜか。アンドラダ氏によると、音楽のテストで使われた脳のプロセス(聞いたことの詳細とその伝えられた順番を覚えておく能力や、音節、単語、それに文章を順番に聞く必要性など)は読書のために学ぶ必要のあるものと同じだからだ。ガープ助教はこのテストは安価で簡単に実施できるため、早期介入のツールとしての潜在性が大きいと述べる。

 ・音楽は文字通り脳を拡大する

 2009年に医学誌「神経科学」に掲載された研究では、15カ月間の楽器のレッスンの実施前と後に6歳児31人の脳をMRIで調べた。チームはレッスンを受けた群の微細運動能力と聴力をつかさどる脳の分野が大きくなり、双方の分野の能力が上がったことを突き止めた。脳の左側と右側をつなぐ脳梁も太くなった。

 この研究論文の共著者であるボストンカレッジのエレン・ウィナー教授(心理学)は、「音楽以外の効果を期待するのであれば、私は粘り強さや自制心といった点に注目する。なぜなら、楽器の演奏にはそういったことが必要だからだ」と述べる。

 しかし、音楽レッスンは依然たいして必要のないものだと考えられている。ジャーナル・オブ・エコノミック・ファイナンスの2011年の分析によると、ある郊外の地区で幼稚園から高校までの音楽レッスンにかけられている費用は、生徒1人当たり年187ドルと、全教育予算のわずか1.6%を占めるに過ぎない。これで米国の教育が直面する最も厄介で最もカネのかかる問題の一部が解決できるのであれば、儲けもののように思える。

 (筆者のジョアン・リップマン氏は元ウォール・ストリート・ジャーナルの副編集長。メラニー・カプチンスキー氏との共著「Strings Attached: One Tough Teacher and the Gift of Great Expectations(条件付き:ある厳しい教師と大いなる期待の贈り物)の著者)


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