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文部スレ

1907とはずがたり:2012/03/14(水) 15:13:18

15歳の春・異変:高校受験の現場から/上 首都圏「脱ゆとり」鮮明
http://mainichi.jp/life/today/news/20120215ddm002100030000c.html

 「気を抜くな!」。講師が生徒にハッパをかける。埼玉県の公立高入試まで1カ月に迫った1月下旬。大手進学塾「市進学院」の教室(さいたま市)では、トップ校を狙う受験生が夜遅くまで練習問題に取り組む。貪欲に点を取るための指導。緊張感が漂う。

 埼玉県は2年前から全員に学力検査を課し、今春から前後期2回あった試験を3月初旬の1回だけに減らす。「生徒はストレスを抱えている」と講師。男子生徒(15)は「後がなくなるのは怖い」と不安げな表情だ。

 3年前までは4割の生徒が、調査書や面接による前期入試で合格を決めていた。学力検査は後期のみ。高校側の不満が募った。「学力検査を経ない生徒は中学の学習が身についていない」。中学側は「受験が長引くと授業に集中できない」と訴えた。県教委が出した答えが「学力検査一発勝負」だった。

 首都圏で「学力重視」の流れが止まらない。

 神奈川県も来春から、調査書や面接の前期試験を廃止。原則全員に学力検査と面接を課す一発勝負にする。「ゆとり教育」からの脱却を目指す新学習指導要領(中学12年度完全実施)に沿う変更だ。今は半数が学力検査のない前期試験で合格している。

 千葉県でも昨春から、調査書と面接中心の「特色化選抜」をやめ、原則全員に学力検査を課した。共通するのは高校側の「学力低下の懸念」だ。

 「学力検査なしで入った生徒の中には授業に身が入らず、ついて来られない子が目につく。中退してしまう生徒もいた」。埼玉県の公立高教諭の実感だ。

 東京都は学力検査なしの推薦入試を維持し、定員の4分の1を採っているが「今後の方針は検討する」と含みを持たせる。

 「市進学院」を展開する「市進」の勝見正彦企画部長は「学力重視で分かりやすい実力勝負を求めるのが世論の流れ。テストで決める方が歓迎されるのだろう」という。

 知識偏重でなく生徒の個性や特長も見る「入試の多様化」が始まって四半世紀。この間、中学の内申書は「5」や「4」の生徒の割合を決めない「絶対評価」に切り替わり、部活動の活躍や生徒会活動も点数化され入試合否の判定材料になった。文部科学省は、学習内容を厳選した指導要領を導入した。

 だが「ゆとり教育」は「学力低下を招く」と批判され、文科省は「学力重視」の指導要領にかじを切った。そして「ペーパーテスト」への回帰。入試改革の振り子は逆に振れ始めた。

    ◇

 学力試験の再評価、人気校への極端な志望の偏りなど「15歳の春」の現場で起きている「異変」を報告する。

毎日新聞 2012年2月15日 東京朝刊


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