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文部スレ

1421とはずがたり:2009/08/15(土) 15:57:55
争点を追う:09衆院選/1 少子化 /奈良
 ◇教育の機会均等、瀬戸際 独自に教員雇い維持−−天川村
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/area/29/archive/news/2009/08/20090806ddlk29010452000c.html

 山に囲まれた天川村唯一の村立天川小。7月30日午後、プールでは夏休みの子供たちが元気な声を響かせていた。07年に洞川(どろがわ)小と統合したが、それでも児童数は55人で、3年生は4人しかいない。国・県の基準では、二つの学年を教員1人が担当する複式学級になる。村は独自に教員を雇い、1学年に教員1人を維持している。

 この数年、村の出生数はほぼ一けたが続く。これ以上児童数が減ると、「負担が重く、単式維持は無理」(村教委)という。天川小の奥本義博校長は「どこに教育の機会均等があるのか。過疎地は切り捨てられている」と訴える。

 村は3年前、地元の木材を使って新校舎を建設。今年度は独自に小1から英語教育を始めた。幼小中の一貫教育も構想中だ。教育環境を整備し、若者の村離れ防止やIターン呼び込みを図る。しかし、肝心の雇用拡大には切り札がない。「村で産業革命でも起こらない限り難しい」。民間出身の井頭東洋教育長は見通しの厳しさを率直に認める。

 国の人口動態調査では、天川村の07年の出生数は4人。10年前から約7割減り、奈良市や橿原市の減少率(約2割)を上回った。急速な少子化は、教育の平等さえ脅かしている。

    ◇

 「正直、結婚して子供もほしい。でも会社の将来を考えると踏みとどまってしまう」。橿原市の男性(31)はこう打ち明ける。大手の下請けをする電子機器メーカーの工場に勤務。大卒、正社員で入社7年目だが、年収は約300万円、手取りは月額約15万円だ。実家暮らしで何とか生活している。

 勤務先の会社では、人件費の安い中国などとの競争が激しく、人件費が低く抑えられてきた。更に昨秋以降の景気悪化で売上高は半減。今年度は昇給が凍結された。「結婚後ハイツ暮らしを始めたが、あきらめて実家に戻った」という同僚の話も耳にする。

 国際的な競争激化や景気後退で若い世代の雇用が不安定になる中、結婚や出産の環境は厳しさを増している。県内では、過疎地だけでなく、都市部でも少子化は深刻化する一方だ。若い世代の将来不安に政治がどう応えるのかが問われている。【中村敦茂】

    ◇

 衆院選の公示(18日)に向けて、各党のマニフェストが出そろった。05年の前回以来、暮らしはどう変わったのか。政策テーマごとに現場の実情や有権者の声を紹介する。(つづく)

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 ■ことば
 ◇少子高齢化

 国立社会保障・人口問題研究所の推計(06年12月、中位推計)では、05年に1億2777万人だった総人口は、55年には8993万人に減少。人口構成は、14歳以下が13%から8%に、15〜64歳は66%から51%に減る一方、65歳以上は20%から40%に倍増するとしている。08年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数)は全国が1.37で国際的には最低水準。県内は1.22。社会保障での現役世代の負担増大や経済成長の鈍化などの影響が予想されている。

毎日新聞 2009年8月6日 地方版


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