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労働運動

720とはずがたり:2013/03/12(火) 19:07:29

ユニクロの高い離職率が意味するもの - 辻 元
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130311-00000302-agora-bus_all
アゴラ 3月11日(月)11時43分配信

私の前記事に、山口巌さんが「ユニクロの柳井正社長は嘘つきなのか?」を書いて抵抗しているが、問題の本質を見誤っているようなので、前記事と重複するが、簡単に指摘しておきたい。

私は、ユニクロの経営システムそのものを批判しているのではなく、実態と乖離した「世界一へ、グローバルリーダー募集」といった、プロパガンダを掲げた人材募集の方法に問題があると言っているのだ。

ユニクロの強みは何か?

ユニクロの強みは、価格の割に品質がよいことだ。 

それでは何故、価格が安いのか? それは少品種、大量発注ということも要因として挙げることはできるが、人件費比率が小さいことが大きな要因であることは間違いない。 

それでは、人件費比率が小さいのは、何故か? ということだが、これは

(1)正社員比率が非常に小さい(約10%)。 
(2)店長を管理職にして、残業手当を支払っていない。
(3)社員の教育にコストを掛けていない。
という要因を挙げることができる。

まず、正社員比率が非常に小さいのは、特に問題にはならないが、これは、多くの仕事が規格化されており、高いスキルが必要とされていない、ということを示している。 

次に、店長が労働基準法上の管理職に当たるのか、という点については、「ブラック企業、日本を食いつぶす妖怪」にあるように極めて疑わしいと思われる。店長の仕事は、店舗運営マニュアルに沿って行われ、規格化されており、店長の裁量権は、在庫の発注とスタッフの採用など非常に小さいとされる(「ユニクロ、疲弊する職場」参照)。 

第三の社員の教育コストだが、これがもし高ければ、3年で半数、5年で8割超といった離職率の企業は存続できないはずである。 従って社員の教育コストは安いはずだ。 事実、ユニクロの人材育成はかなりの促成栽培のようだ。 入社後、半年で店長になることを目指すというスピードぶりだ。 社員は、店員として働きながら、10センチにもなる店舗運営マニュアルを手書きで書き写し(社外秘として持ち出し不可のため)、徹底的に暗記することになる。暗記は自宅に帰ってからと休日に行われ、勿論、これには手当は支払われないから、社員の教育コストは、あまり掛かっていないと思われる。 

まとめると、ユニクロのシステムは仕事の徹底的な規格化(マニュアル化)によって、著しいコストカットを実現しており、これが、ユニクロが非常な低価格で商品を売ることを可能にしている。  

徹底したマニュアル化で、労働を細切れにして価値を下げ、謂わば、労働のオートメーション化を行い、店長までも規格大量生産する仕組みを整えているわけで、これは、製造業ではなくサービス業においても、オートメーション化による生産性の向上を行った、著しい成功例と言えるだろう。


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