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労働運動

513千葉9区:2009/08/20(木) 22:41:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1031/20090818_10.htm
明日が描けない 衆院選を前に(5完)就労支援の先で/自立へ細かな対応必要

「気持ちが暗くなるばかり」と話す古川さん。就職面接に備えて靴も準備しているが=仙台市青葉区の公園


<仕事も家もなし>
 7月下旬、仙台市青葉区の公園で、古川修三さん(43)=仮名=は重苦しい梅雨空を見上げていた。仕事も家もなくし、出身地の福島県を後にして数日。見知らぬ街で話し掛ける相手もなく、「両親の墓の前で死のうか」とまで思い詰めていた。

 収入は5月末に途絶えている。昨年9月から続けていた発電所の定期検査に伴う臨時職員の契約が満了。就労期間が短いため、失業給付を受けられず、蓄えもなかった。アパートの家賃や光熱費の支払いが滞り、「大都市なら」と期待して仙台へ出たという。

 「建設業の仕事なら一定の技能もあり、慣れている」と古川さん。仙台に着いて、まず、工事現場に直接出向いて日雇いの仕事を探したが、身元の不確かな人間を雇ってはくれなかった。

 その後も、ハローワークや求人情報誌を頼りに、職探しを続けた。企業に「(住所のある)福島からどうやって通うの」などと聞かれ、路上生活をしていると話すと断られたという。

 カバンには「就職面接用に」と、スラックスとワイシャツ、革靴を詰めてきたが、使う機会はなかった。

<生活保護を申請>
 古川さんは「2007年に両親を亡くし、借金を背負った。独り暮らしの寂しさを紛らわすため、酒におぼれて貯蓄もしなかった」とこれまでの生活を悔やむ。「18歳で働き始め、いろいろな仕事を経験した。働く気さえあれば、仕事があった」。古川さんは予想を上回る雇用環境の悪化にぼうぜんとしていた。

 8月上旬、路上生活者の自立を支援する仙台市のNPO法人「仙台夜まわりグループ」の助けを得て、市内の民間無料低額宿泊所に古川さんは入った。生活保護も申請し、生活はやや落ち着いている。しかし、夜まわりグループの今井誠二理事長(49)は「経済的自立だけでは真の自立と言えない」と思っている。

<経済以外の問題>
 仙台には市の運営する路上生活者向け就労支援施設があるが、入所して仕事を見つけ、1度は“卒業”した人が、再び路上に戻ってくる。今井さんは「路上生活者の多くが抱える酒やギャンブルへの依存、家族の断絶など、経済以外の問題を解決しないからだ」と指摘する。

 夜まわりグループが路上生活者向けに実施している炊き出しなどには、毎回3〜4人の新しい顔が見える。過去に行政の就労支援を受けた人も多い。「単なる就労支援にとどまらない、きめ細かな支援が彼らには必要だ」と今井さん。

 厚生労働省は7月末、失業給付を受けていない失職者向けの新しい支援を打ち出した。職業訓練の受講を条件に月10万〜12万円を給付する。8月には、民間に委託し、路上生活者のカウンセリングを含めた就労支援も始めるという。

 セーフティーネットの網の目は、果たしてきめ細かくなるのだろうか。(生活文化部・矢嶋哲也)



2009年08月18日火曜日


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