したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

労働運動

512千葉9区:2009/08/20(木) 22:40:43
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1031/20090816_08.htm
明日が描けない―衆院選を前に(4)学びたいけれど/大学進学「保護」認めず
<打ち切りの通告>
 夫が亡くなったのは13年前。息子2人を抱えて、それからの暮らしは予想以上に厳しいものだった。
 宮城県に住む50代後半の中谷静子さん(仮名)。20代になったばかりの長男と高校2年生の次男との3人で暮らしている。

 週5日、食品工場でパートとして働き、月に9万円を得る。ほかに生活保護費が約5万円、児童手当が約4万円。合わせて18万円ほどが1カ月の収入だ。このうち4万円がアパートの家賃で消える。
 長男は高校卒業後、コンピューター関連の専門学校に進学することを望んでいた。高い学費を奨学金で賄おうとしたが、返済のあてがない。市の生活保護担当者からは「進学するなら長男の分の生活保護は打ち切らなければなりません」と言われた。結局、進学は断念せざるを得なかった。

 公立高に通う次男の授業料は全額免除されている。通学代やPTA費などは、民間団体の「あしなが育英会」からの貸与などでやり繰りしている。
 次男は大学進学を希望しているが、家計を考えて迷っているようだ。「子どもの夢はかなえてやりたい。でも、今のままでは金銭的に無理」と中谷さん。

<奨学金頼み8割>
 経済的に厳しい家庭の子どもの進学は、奨学金が頼りだ。高校生がいる母子家庭を対象に、あしなが育英会が7月に行ったアンケートでは、320人のうち8割が「奨学金のおかげで通学できる」と答えている。
 ところが、自治体によっては、高校生の奨学金さえも収入と見なし、生活保護を減額したり、打ち切ったりするケースがある。7月の調査でも、生活保護を受給中か受給したことのある母子家庭の45.3%が「そうした経験がある」と答えた。

 大学進学についてはもっと厳しい。制度上、生活保護を受けながらの大学進学は、国は原則として認めていない。年齢の上からも経済的自立をすべきだと見なし、進学する子どもは生活保護の対象から外すのが通例だ。
 その理由を厚労省は「大学進学率は50%程度。一般の世帯でさえ経済的理由で進学を断念する子が少なくない。大学進学まで生活保護の対象になるかどうか」と説明する。

 あしなが育英会の調査では、昨年12月、高校3年の遺児の3割が就職を希望していた。同時期の文科省の調査では、全国の高校3年生の就職希望は2割。遺児が就職を希望する理由の大半は生活苦だ。

<心身ともに限界>
 工藤長彦理事は「生活保護家庭の子どもは、大学まで授業料を無償にしてほしい。もっと充実した公的な奨学金制度がないと、保護家庭の子は大学教育が受けられない」と訴える。

 中谷さんは仕事でけんしょう炎になった。指が思うように動かない。新しい仕事を見つけるのは難しい。
 「精神的にも体力的にももう限界。本当はもっとわたしが頑張らないといけないんだけど…」
(生活文化部・佐久間緑)



2009年08月16日日曜日


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板