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労働運動
259
:
名無しさん
:2008/11/30(日) 07:01:43
◇「政権たが外れた」−−産経
「道路にしか使えない交付金なんておかしい。(地方が)使いやすい交付税として1兆円を僕は言った」「(日本郵政グループ株売却は)凍結した方がいい」
直ちに謝罪・撤回に追い込まれた医師や医療費をめぐる発言パターンとは別に、交付税と株売却凍結の発言はともに政府・与党内の批判を浴び、翌日には軌道修正が図られたパターンだ。こちらは発言が二転三転した定額給付金の問題と相通じるものがある。
これまで麻生政権に理解を示していた産経も、交付税発言を契機に「政権のたがが外れてしまったのではないか」「首相の指導力への疑念が強まり、機能不全に陥りかねない」と警告を発し、内閣の調整機能や自民党の対応にも疑問を投げかけた。一方、日経は郵政民営化を推進する立場から「民営化の流れにブレーキをかける発言は、三年前の(総選挙での)民意を軽んじる態度ではないか」と非難し、「首相発言の軽さは最近とみに目に付く」と嘆いた。
◇「懸念が現実に」−−東京
9月の首相就任時の社説で「言葉の質」に注意喚起したという東京は「まさかこのわずかな期間に懸念が現実になるとは」と驚いてみせ、「いかにも『思いつき』みたいな言葉が滑って新たな騒動を引き起こし、そのこと自体、統治権力の『空白』を内外に印象づける」と指摘した。
各紙の中で読売は首相発言をストレートに取り上げることはせず、国会延長問題をテーマにした社説の中で交付税発言などについて「批判や反発を呼んでいる」と言及した。党首討論を取り上げた29日社説では、首相が民主党を攻め切れなかったのは最近の「失言」問題などで守勢に回っているせいだろう、と分析した。
綸言(りんげん)汗の如(ごと)し=一度口に出した君主の言は、汗が再び体内に戻らないように、取り消すことができない(広辞苑)。この中国の格言が今、さまざまなところで人々の口から語られる。河村建夫官房長官は記者会見で「首相はああいう性格だから、いろんな発言はこれからもあるだろう」と述べた。これだけ問題発言が続いてもなお、女房役がそう語ってしまうところに、政権の悲劇があるのではないか。【論説委員・小泉敬太】
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