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労働運動

25とはずがたり@異動:2005/05/22(日) 14:14:41
567 名前: とはずがたり(2/4) 投稿日: 2004/06/05(土) 21:08

 ●「きわめて危険な状況」

 「ご迷惑をかけたことを深くおわびします」
 4月26日、東京地裁の初公判で、この元派遣社員は涙声になり、うなだれた。
 起訴状などによると、昨年6月まで派遣社員として働いていた名古屋市内のヤフーBBの中部サポートセンターで、90万人分のデータを不正に入手し、退職後の今年1月、運営会社のソフトバンクBBに1000万円で買い取れと脅迫するメールを送った。

 法廷では、犯行の経緯や動機を詳細に語った。ごみ集積所で顧客情報の入ったCD−Rを拾い、職場の端末からも、マウスを数回クリックするだけで、大量の顧客情報を一覧できることに気づいたこと。昼休みなどを使って情報を保存して持ち帰ったこと。名簿業者に買い取りを断られたこと。だが、脅迫は金目当てではなかったという。
 「人と接するのが苦手で、メールをやりとりする友達もいなかった。いたずらメールに会社が対応してくれて、孤独が紛れた」
 事件の衝撃は大きかった。企業の危機管理が厳しく問われるとともに、「派遣社員に情報管理を任せるのは危ない」という考え方が広がってきたのだ。

 ソフトバンクBBが警察庁出身の宮脇磊介氏らに委嘱して事件後設けた「個人情報管理諮問委員会」は、3月にこう提言をした。
 「派遣先企業は派遣社員の氏名程度しか把握できないことが多く、安全管理上、きわめて危険な状況。法改正などで派遣社員の管理を強化できるようにすべきだ」
 総務省も、顧客情報を扱う派遣社員は派遣先企業と誓約書をかわすことなどを盛り込んだガイドラインの検討を始めた。

 なぜ、派遣社員を通じて顧客情報が漏れるようになったのか。
 「03年版人材派遣白書」の中で、派遣業者はこう述べている。
 「派遣業務の自由化が進み、顧客情報や機密情報を扱う部署にも派遣社員が配属されることが増えたためだ」

 99年にはNTTドコモの派遣社員らが顧客情報を外部に漏らした事件が発覚した。02年には、富士通の下請け業者のSEが出入り先である自衛隊の内部情報を持ち出した。03年には、NTTデータの業務委託先の社員が通勤電車の網棚に顧客情報4300人分の入ったノートパソコンを置き忘れ、紛失する事件も起きた。

 『迫りくる受難時代を勝ち抜くSEの条件』などの著者でITコンサルタントの増岡直二郎さんは、
 「急激なIT化があらゆる企業で起きた結果、従業員のモラルハザードを招いているおそれがある」
 と指摘する。具体的には次のような構図だ。

 80年代以降、ドイツのSAP社などが開発したパッケージソフトによって、給与、会計、営業、設計など企業の基幹業務、顧客管理業務などがIT化された。その結果、これまでコンピューターとは無縁だった企業でも、職場の隅々にまでパソコンが行き渡り、社員や顧客のあらゆる情報がサーバーに蓄積されるようになった。


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