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労働運動

2477OS5:2023/03/30(木) 19:25:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcf3977e0ca21f6085436a30cbc155fd5d494cc9
時給50円アップは「無理よ」 人気の保育園を支えるブラックな環境 #こどもをまもる
3/30(木) 11:02配信

毎日新聞
発表会で使うかぶり物。保育士が園児の頭囲を測って手作りしているという(提供写真)

 「正しい退勤時間は書かないで」。大阪府内の大規模園で非正規職員として働いていた40代の女性保育士は、上司からの一言に耳を疑った。保護者に人気の保育園を支えているのは、サービス残業を強いるブラックな環境だった。

え、これだけ?保育士の平均月給の推移

休憩時間なし、残業当たり前
 数年前まで勤務していたのは、幼児英語に力を入れ、体操教室もあって常に定員が埋まる人気園。運動会や発表会に加え、ひな祭りやクリスマス会など季節の行事もあった。
 仕事中の休憩時間はほとんどない。晴れた日は園児を外で遊ばせ、室内に戻ると絵本の読み聞かせや玩具を使った遊びが始まる。
 園児が昼寝をしても、書類仕事が待っている。毎日、保護者に渡す連絡帳にその日の様子や気になる点を書き込む。同じクラスでも月齢によって園児の成長速度に大きな差があるので、それぞれに合わせたカリキュラムも1週間単位で考えた。
 教育熱心な保護者に喜んでもらうためか、運動会や発表会は「映える」ことも重視された。
 少しでも時間が空けば、運動会や発表会の衣装や小道具作りに没頭した。フェルト製の動物、張り子のお面、段ボールで作るバス……。用意しなければいけない物はいくらでもあった。
 勤務時間内に作業は終わらず、サービス残業は当たり前。休日の土曜日にも園を訪れ、たまった仕事をこなす時もあった。

母→保育士→母……
女性は保護者に渡す連絡帳にその日の様子や気になる点を書き込んでいたという(写真はゲッティー=イメージ)

 当時、女性は幼稚園と小学校に通う2人の子どもを育てながら働いていた。出張が多い会社員の夫は忙しく、日々、分刻みのスケジュールを強いられた。
 午前6時半ごろに起床。朝食を食べさせて、息子を幼稚園に送り届けた足で勤務する保育園に向かった。あっという間に日が傾き、退勤すると「先生」から母に戻る。息子を迎えに行って、週末に買い込んだ食材で夕食を作った。
 掃除や洗濯を済ませ、子どもと入浴してから添い寝をすると一緒に眠りに落ちてしまう。深夜に目を覚まし、眠たい目をこすりながらシンクにたまった食器を洗った。
 深夜、自宅の居間で、発表会で使う園児の衣装に一つ一つ花を縫い付けたこともあった。
 「子どもたちは、キレイな衣装や派手な行事を喜んでくれます。でも、真の目的は、園の特色を出して保護者を喜ばせることだったような気がしてなりません。自分は誰のために仕事をしているのか。保育士がこんなに擦り減っているのに、まだ求めるのか。そんな思いもありました」

断られた50円の賃上げ
公園で遊ぶ園児=東京都内で

 10年余り勤務して時給は1150円。1日8時間のフルタイムで働いても手取りは月20万円に届かず、ボーナスもない。賃金面から正社員として働くことも考えたが、更に多くの仕事を任され、これ以上のサービス残業を強いられることには耐えらないと思った。
 仕事量と見合わない賃金について、意を決して上司に願い出た。
 「せめて、時給を50円上げてもらえませんか?」
 答えは素っ気なかった。
 「それは無理よ」
 子どもたちに愛着はあったが園を去ることを決めた。
 転職し、今は認可保育園で正社員として働く。0〜2歳児を預かる小規模な園で、行事は少なく仕事を家に持ち帰ることも、残業もない。だから、以前より園児に向き合える時間が多いと感じている。
 保育士の友人も多い女性は「子どもが好きな保育士の気持ちを利用した『やりがい搾取』で保育現場ではサービス残業が横行している」と指摘する。
 相次いで発覚する不適切保育は、個人の資質に関わる部分が大きいと思う。一方で、こうも思う。
 「子どもに対して、大声でしかり、必要以上に厳しくなるのは多くの場合、保育士に余裕がないから。どの園でも、穏やかな保育ができる環境にならなければ、不適切保育が起こる可能性があります」。


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