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労働運動

1638チバQ:2018/01/21(日) 22:45:49
 ◇<疲れやすいタイプその1>「部下に立ち入ったことを聞きづらい」

 「(私生活について)部下とのコミュニケーションは十分に取れている」と答えた管理職は、当然ながらボスジレンマ度が低い。一方、ボスジレンマ度が高かったのは「まあまあ取れている」「ほとんど取れていない」と回答した人たちだ。「立ち入ったことは聞きにくいよなあ、でも知っておいたほうがいいし」などとモヤモヤしている人もいるのだろう。

 興味深いことに、「まったくコミュニケーションが取れていない」と回答した管理職のボスジレンマ度は低い。裏返せばこのタイプは、部下のワーク・ライフ・バランスなど気にせず、根性論のマネジメントを貫くリーダーとも考えられる。

 ◇<疲れやすいタイプその2>「そこそこ残業している」

 ボスジレンマ度が最も低かったのは、「8時間未満」の人たち。最も高かったのは、「12時間以上14時間未満」の人たちだった。連日午後9時、10時台の退社では、家に帰れば食べて寝るだけの生活になってしまう。当然の結果だ。

 ところが意外なことに、在社時間が「14時間以上」の超長時間残業をこなす管理職は、さほどボスジレンマ度は高くない。働き方改革などどこ吹く風、という昔ながらの企業戦士は、かえってストレスをものともしないのかもしれない。もちろん、中長期的に見れば、長時間労働は心身の健康をむしばみ、組織運営にも支障を与える恐れがある。

 ◇“働かせ方改革”で管理職を潰さないために

 管理職の中には働き方改革の時代になっても、若いころのがむしゃらな仕事スタイル、マネジメントスタイルを変えようとしない人が結構いるのだろう。とはいえ、今やマネジャーの役割は、組織を引っ張ることから、部下の自律を支援することへと変わりつつある。働き方改革に悩む課長たちは、そんな時代の変化を敏感に感じ取り、戸惑っている世代かもしれない。

 だが、自分のワーク・ライフ・バランスを犠牲にしたところで、組織全体の生産性は上がらない。メンバーの仕事をもっと徹底的に棚卸しし、しなくていいことを洗い出すなど、仕事量そのものを減らす努力も必要といえそうだ。

 「そのうえでもっと部下への権限委譲をしてほしい」と林田さん。抱え込みすぎてしまう人は、“任せる” “やらない” “ヒマになる”の三つの呪文を唱え、部下に仕事を振ってほしい、と強調する。信頼してもらえば、部下の自信につながるはずだ。

 林田さんは「何より必要なのは会社の方針と支援」とも言う。

 一人ひとりの職務がはっきりしている海外企業と違い、本来、自分の仕事ではないこともやらねばならないのが日本の会社。労働時間だけでなく、業務のあり方そのものも見直すべき時ではないだろうか。

 「今の働き方改革は、単なる時短や休暇取得を進めるだけの“働かせ方改革”。大切なミドル層をつぶさないためにも現場に改革を一任せず、できる限りサポートをしてほしい。課長が元気になれば、現場に笑顔が増えるのですから」

 <働き方改革>長時間労働の是正や過労死防止、同一労働同一賃金、高齢者と女性の就労促進などを盛り込んだ政府の「働き方改革実行計画」(2017年公表)を指す。正社員と非正規労働者の賃金格差を是正し、さらに高齢者や女性の就労によって人口減少、労働力減少による生産力低下を防ぐ狙いがある。広告代理店大手・電通の女性新入社員が長時間労働で自殺した事件を受け、労働時間見直しが先行しているが、生産性をどう向上させるかについては各企業で模索が続いている。


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