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労働運動

1587とはずがたり:2017/11/04(土) 17:55:15
>>1585-1587
 現に、労働市場で取り残されやすい傾向にあった長期失業者が減少に転じたという厚労省のデータもあります。つまり、長期失業でスキル向上の機会に恵まれなかった労働者にも、労働市場に復帰できるチャンスが巡ってきたのです。

 こういったマクロデータは、「雇用のミスマッチ」が解消されていく流れを予感させてくれるものの、個々の求職者が希望する職に就けるかというと、これは一筋縄ではいきません。

 求職者が「働きたい職場」と求人側が「働いてほしい人」という需給バランスだけでは、語れないのがミスマッチ問題の本質なのです。

忍者求ム!

 今、「忍者」が不足していることをご存じでしょうか。
 外国人観光客を魅了する“NINJA”が、昨今の訪日客の増加で引っ張りだこだそうです。

 新宿・歌舞伎町には少人数で忍者体験が楽しめるアミューズメント施設があり、連日予約で埋まるほどの人気スポットです。入場者の半数以上が外国人旅行者とのことです。

 実は、忍者を体験できる「忍者スポット」というのは、全国各地に広がっており、ショーなどができる忍者の争奪戦が始まっています。

 そんな忍者の世界でも、ミスマッチが存在しています。

 忍者を養成する都内のアクションスクールで修行に励む人がいますが、厳しい訓練を経て忍者になっても、生活に必要な収入を得るのが難しいという実態もあります。また、目の肥えた外国の忍者ファンの期待に応えるため、忍者の振る舞いとして求められるレベルが上がり、トレーニングに挫折する修行者が増えているとのことです。

 つまり、単に人手不足というより、忍者にマッチする人材が足りていないのです。

「知らない」を減らす

 確かに、忍者という仕事が想像以上にハードルが高いということは、ミスマッチを生じさせる要因の一つではあります。しかし、そもそも、求職者の多くが忍者の募集がホットだという情報を知らないことも、ミスマッチを解消できない大きな原因です。

 忍者は極端な例かもしれませんが、雇用する側が望む応募者が集まりにくい業界はたくさんあります。

 確かに、40代のフリーターが正社員として採用されるのは簡単ではありません。しかし、選えり好みすることなく、興味のない業界や会社だったとしても、きちんと情報を収集し偏見を払拭することが重要です。

 そして、労働に関する法律の情報にも敏感になるべきです。

 18年から本格実施となる改正労働契約法で、契約更新が繰り返されて通算5年を超える契約社員が、期間の定めのない労働契約を結ぶことができる「無期転換ルール」というのがあります。

 連合が行った調査では、このルールについて、企業の認知度が85%だったのに対して、就業者側は15%しか知らなかったというデータがあります。

 求職者に追い風の時代だからこそ、働き手が積極的に「情報」を取りにいくことが大切です。そして、決して諦めずに就職活動を続けることです。不本意な中年フリーターのミスマッチを解消するラストワンマイルは、中年フリーター自身の「知らない」を減らすアクションにかかっています。

プロフィル 平賀 充記(ひらが・あつのり)
 アルバイト・パート専門人材コンサルティング会社ツナグ・ソリューションズ取締役。ツナグ働き方研究所所長。1988年、リクルートフロムエー(現・リクルートジョブズ)入社。「FromA」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルート主要求人媒体の全国統括編集長などを経て、2014年から現職。著書に「非正規って言うな!」(クロスメディア・マーケティング)


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