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労働運動

1080とはずがたり:2016/02/26(金) 23:25:08

■大手と中小では生涯賃金は「億単位の差」
筆者は、データをつぶさにチェックした。

まず目立ったのは、一番賃金が高いエリートである「大手・男性・正規」のところだ。平成26年の年収は、こうなっていた。

▼「大手・男性・正規」の給与(平成26年)
「800万円超」33.3%
「800万円以下」56.7%
「400万円以下」10.0%

つまり、大手の男性社員は、3人に1人が800万円超なのだ。この比率は高いと思う。

◎「能力格差」ではなく「所属格差」
一方、「中小 男性 正規」はどうなのだろうか? それは、こうなっていた。

▼「中小 男性 正規」の給与(同)
「800万円超」1.9%
「800万円以下」42.0%
「400万円以下」56.1%

つまり、中小では800万円超になるのは1%しかいないのだ。大手が30%以上であることを考えると、その違いは小学生でもわかるほどに歴然としている。そして、400万円以下は、大手が10%に対して、中小は56.1%に達し、過半数を超えた。

この規模格差は、どう考えてもいびつと言わざるをえない。これは「能力格差」というよりも「所属格差」ではなかろうか? どこの会社に勤務したか? という点のみで、生涯賃金がまったく異なってしまう。仮に年間300万円の差があるとして、40年間の会社員生活で1億2000万円ものギャップとなるのだ。

■大手は「800万円超」が21万人も増加
では、この年収は、平成24年と26年との比較ではどうなるのだろうか? まず「大手 男性 正規」のところである。

▼平成24年と26年で比較「大手 男性 正規」の給与
「800万円超」21万人増(14.3%増)
「800万円以下」2万人減(1.7%減)
「400万円以下」6万人減(11.9%減)

つまり、低い年収の層が減り、高い年収にシフトしたことが伺える。経団連加入の大手企業は、当然のことながらベースアップを行い、賞与も満額回答したのだろう。

一方「中小 男性 正規」は、どうだったのか?

▼平成24年と26年で比較「中小 男性 正規」の給与
「800万円超」増減なし
「800万円以下」13万人増(8.5%増)
「400万円以下」4万人減(1.9%減)

つまり、低い年収の層がわずかに減り、800万円以下の層にシフトしたことがわかるが、それは「低かった年収が、多少マシになった程度」であり、アベノミクスの恩恵に浴したとはとても言えない。


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